NYの人気レストラン「Buvette(ブヴェット)」が、来年3月に東京に上陸!

ニューヨーカーに、“街の小食堂”として絶大な人気を集めるレストラン「Buvette(ブヴェット)」が、2018年3月29日(木)、東京ミッドタウン日比谷にグランドオープンする。それに伴い、女性オーナーシェフのジョディ・ウィリアムズが来日。青山ファーマーズマーケットで開催されたイベントに現れたジョディに、スペシャルインタビュー!  その魅力について語ってもらった。

「Buvette」エグゼクティブシェフ兼オーナー、ジョディ・ウィリアムズ

“ガストロテック”なレストランを東京にも

「Buvette」があるのは、ニューヨークのウエストヴィレッジ。マンハッタンの西側にあり、セレブリティやクリエイティブな人たちが行き交う、感度の高いスタイリッシュな街だ。そんなエリアで朝から深夜まで、一日を通して、食べたり飲んだりできる“街の小食堂”として親しまれている。

ニューヨーク店の外観

 

「Buvette」のロゴマークの下に記されている、“Gastrothèque(ガストロテック)”というワードは、ジュディが思い描く、世界観を表現している。

「日が昇ってから落ちるまで。格式にとらわれず、その日の気分やシーンに合わせて、食べたり飲んだりを楽しんで欲しい」と、ジョディがいうように、たくさんの種類の料理を少量ずつ、友達や家族とシェアしながら楽しめる食スタイルが人気の秘密。

 

「Buvette」のコンセプトは「カジュアルなワインバーと古き時代のヨーロッパのカフェの融合」。フランスとイタリアの伝統料理が、小さなポーションで提供される。すべての料理はガストロステーションというバーカウンターで、出来たてを盛り付けてだしてくれる。

例えば、今日はハードワークでくたくた。コース料理はトゥーマッチだけど、きちんとした料理を食べたい。軽い赤のグラスワインと、鴨のソテーを少々、フレッシュなサラダを多めにオーダー。一方、ワインをメインに楽しみたい友人はアペリティフを中心にワインとのマリアージュを楽しみたい。そんな、求めるものが異なるふたりが楽しく一緒に食事をすることがブヴェットなら叶う。さまざまなライフスタイルが共存する東京のフードシーンにおいて、このようなガストロテックが増えるのはとてもうれしいこと。

イベントでは、ブヴェットの世界観とおいしいを先取り!

 

2017年9月30日、青山ファーマーズマーケットのコミュニティラウンジで開催されたイベント「Buvette Pop up Event at Farmer’s Market Community Lounge」には、ブヴェットの日本上陸を待ちきれない、多くのグルメがかけつけた。

ジョディとマネージャーのトーマスが登壇し、ブヴェットのコンセプトを語った。イベントの参加者は食の感度が高そうな人ばかり。

イベントのために選ばれたワインやソフトドリンクが、フリーフローでもてなされた。

日本の食材で作られた、ブヴェットを代表する4品。左下より時計回りで、ローストビーツ、アーモンド/パテ・ド・カンパーニュ/シーブル in マスタードヴィネグレット/キャロットラペ with ピスタチオ&オレンジ。これらに加えてコック・オーヴァンもメニューとして登場した。

 

ブヴェットの“ガストロテック”が東京でどう展開するのか、また、東京の魅力とは何かを、ジョディに伺った。

パリの次の舞台として、東京を選んだ理由は?

ジョディ(以下J):昔、日本に住んでいたことがあるの。そのとき、日本の食文化にふれ日本がとても好きになったわ。ニューヨークとパリの店でも、日本のお客さまが多く訪れてきて、日本でもブヴェットの世界観を受け入れてくれるのでは?と、呼応するものを感じたのよ。


ガストロテックは、ジョディとトーマスで考えた造語だとか。

 

日本人の食への意識の高さは、今日の会場となった青山ファーマーズマーケットを見てもわかるわ。何よりも食べることを楽しんでいる様子が、ブヴェットが掲げる“Enjoy Feeling”に通じるものがあると思ったわ。

今回の来日で、面白かった食体験は?

J:鮨や天麩羅など、本場の味わいは格別ね。特にトロなどのネタは、ニューヨークではお目にかかれない鮮度の良さで、感動的だったわ。

 

意外な発見だったのはミクソロジー。日本のフレッシュなフルーツやハーブを使ったそれは、ニューヨークとは異なるアイデアが溢れていて、とてもユニーク!

メニューを考案するとき、インスパイア源となるものは?

J:ビンテージの家具やアンティークが好き。料理と同じで、クラシックなものに惹かれるみたい。例えば、素敵な家具をみつけたらそこからお店の内装イメージがふくらんだり、アンティーク調の食器を見て、どういう料理が合うか考えたり、といった具合にね。

 

今回も、アンティークものを取り扱うインテリアショップに行くのも楽しかった。日本の器にも魅了されるわ。いつか、お店でも使いたいですね。

店内の家具、飾られた調度品などは、ジョディが集めたもの

 

今度は、もう少し長く滞在して、伝統的な宿に泊まりたいと思っているの。建築や設えといった日本の伝統的な文化と、地産地消をベースにした食事が凝縮したところでしょ。とても興味があるわ。そうね。できれば海が見えるところがいいわね。

* * *

食に対して「オープンマインド」であり続けたいと、繰り返していたジョディ。東京という舞台が加わり、ガストロテックなフードスタイルがどう昇華していくのか。来年3月のオープンが待ち遠しい!

 

■PROFILE

ジョディ・ウィリアムズ
「Buvette」エグゼクティブシェフ兼オーナー。1963年アメリカ・カリフォルニア州サクラメント生まれ。サンフランシスコで父親が経営するホットドッグスタンドからキャリアをスタートし、その後、独学で調理スキルをマスター。その後、ニューヨークに移り、アメリカ・トップシェフと称されるトーマス・ケラーの「Rakel」や、イタリア料理会の母と呼ばれるリディア・バスティニッチの「Felidia」などで修業の後、1989年からイタリアに渡り北東部の街レッジョ・エミリアとローマで6年間研鑽を積み、イタリア郷土料理を体得。パリに渡った後、日本にも数ヶ月滞在してレストランで働きながら日本の食文化にも触れる。ニューヨークへ戻り、人気イタリア料理店のシェフを務める。2010年独立、ウエストヴィレッジに「Buvette」をオープン。2013年パリに「Buvette Paris」をオープン。

 

 

■「Buvette」店舗概要
開業日:2018年3月29日(木)予定
東京都千代田区有楽町1丁目1番2号
http://www.buvette.com ※東京店舗ページは準備中
Instagram: https://www.instagram.com/buvettetokyo/