3. 昭和の雰囲気たっぷり銀天町の名店|米久

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「ホルモン焼き」(500円)   出典:hakata-annさん

西鉄雑餉隈駅から徒歩5分、ディープな雰囲気が漂う銀天町の一角で愛され続けているのが「米久(よねきゅう)」。創業60年を超えるホルモン酒場です。メニューの筆頭に掲げられた「ホルモン焼き」は、コリッコリッとした食感が格別。甘ったるさや脂っぽさがないので、スイスイといけちゃう代物です。

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「コブクロ」(500円)。写真は茹でコブクロの酢味噌がけ   出典:hakata-annさん

甘ダレのかかる肉厚なレバー焼きやハツ焼き、コブクロは“焼き”または“茹で”どちらも美味。ホルモンメニューは1品500円というリーズナブルさにも驚きます。じっくりと炊いた豚足がほろっトロッとほどけるスープ仕立ての「豚足かまあげ」(500円)も名物。飲んだ後に食べると、体の芯からじんわりと癒やされます。

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赤い屋根に赤ちょうちん、真っ白な暖簾を目印に   出典:ねりまるさん

一品料理はプラス450円で、ご飯・豚足スープ・キムチ付きの定食にすることもできます。ホルモン焼きで一杯飲んで、ニラレバーかカルビ焼きを定食にして……なんて最高ですよ。店内はカウンター席がメイン。1人や2人でしっぽりと楽しみたい、古き良き老舗です。

4. 秘伝ダレが絡む筑豊名物|筑豊ホルモン ボタ山

秘伝の味噌ダレを絡めて提供される「天道ホルモン」直腸、小腸(各750円)
秘伝の味噌ダレを絡めて提供される「天道ホルモン」直腸、小腸(各750円)   写真:お店から

飯塚市にある「天道(てんとう)ホルモン」は、牛や豚の小腸・直腸などをミックスしたホルモンを、秘伝ダレと共に販売しているホルモン小売専門店。飯塚っ子のソウルフードとして親しまれており、午前中に売り切れてしまうことあるほどの人気を誇ります。

そして、ここ「筑豊ホルモン ボタ山」はそんな「天道ホルモン」を福岡市内で唯一食べることができるホルモン酒場なんです。

ロースターで焼いて味わう「天道ホルモン」
ロースターで焼いて味わう「天道ホルモン」   写真:お店から

通常は業務販売をしていない「天道ホルモン」ですが、飯塚出身の店主・江原さんの熱意が伝わり特別に卸してもらえることになったのだとか。メニューの「天道ホルモン」は、脂身が控えめで厚みのある「直腸」と、脂身があってジューシーな「小腸」の2種類。味噌ダレに絡めてあるのでそのまま食べてもよし、自家製の醤油ベースのタレにつけてもよし。お箸がとまらないおいしさです。

ビンタ(牛ホホ)830円
ビンタ(牛ホホ)830円   写真:お店から

センマイや牛ハツ刺し、牛タンやサンドミノ、牛の頬肉であるビンタ(写真)など、仕入れによる新鮮なホルモンメニューがずらり。店主の江原さんは元々フレンチ&イタリアンのシェフで、お手製の「鶏レバパテ」や「鉄板焼きカレー」といったサイドメニューも見逃せません。

カウンター席のほか、小上がり席もあり
カウンター席のほか、小上がり席もあり   写真:お店から

古い雑居ビルの一室にあるお店は隠れ家的で、昭和の大衆酒場の雰囲気たっぷり。仕入れによっては、福岡県嘉麻市の牧場で育てられる希少な「赤崎牛」も楽しめるようなので、ぜひチェックしてみてください。