大阪に次ぐ関西の寿司処、兵庫県。近隣に瀬戸内の漁場と天下の台所が控えており、多種多様な魚が集まっている。今回は兵庫県でおすすめの回転寿司店5店舗を紹介したい。

ぼて 六甲店
ぼて 六甲店   写真:お店から

1. 明石の鯛にこだわる! 「廻鮮寿し たいの鯛」

鯛の胸びれの一部に鯛そっくりな形の骨がある。これを「鯛の鯛」と呼び、非常に縁起が良いものとされ、お守りや魔除けなどに使われている。それにあやかって店名をつけたと聞いたが、その名の通り明石の鯛に絶対の自信を持った回転寿司店だ。

「たい三昧」440円

こちらは自慢の鯛をねぎ塩炙り、梅しそ巻などで食べさせる必食の「たい三昧」。中でもねぎ塩炙りの一貫は「鯛は炙って塩で食べるのが一番うまい」と言いたくなるような出来栄え。店名に負けぬ思いが伝わってくる一皿である。

食いしん坊プリンセス
「たい皮にぎり」170円   出典:食いしん坊プリンセスさん

東日本ではあまりお目にかかれない「たい皮のにぎり」。鯛の皮は旨味が凝縮されており、一番おいしいという人もいるほど。関西の回転寿司店ではよく目にするが、湯引きをしてポン酢で食べるというのが一般的。個人的には炙った鯛皮が香ばしくて好きだ。

イクラちゃん☆
「日替わりランチ」1,100円   出典:イクラちゃん☆さん

平日限定の日替わりランチは36食の限定品。本日のおすすめ握りセットにうどん、小鉢、コーヒーなどがついて1,100円とお手頃価格で大人気。他にも「天麩羅刺身御膳」「あぶりランチセット」など6種類のランチメニューがある。

同店は現在兵庫県内で4店舗を展開しており、これからも躍進が期待される。大将の山本氏はYouTubeや日記などで店の魅力を発信するなど、客との絆を大切にしているという。活気のある職人さんたちのおもてなしが心に残る店である。

2. ギャグセンスに脱帽「廻鮮寿し 丸徳」

「丸徳」さんのオヤジギャグが好きだ。と言っても職人さんがのべつ幕無しにギャグを言うわけではない。レーンを流れるPOPや商品名が書かれた短冊に一言添えられているオヤジギャグが愛おしい。コンプライアンスなどという言葉が叫ばれなかったその昔には、おいなりさんには「いなりかずき」、ハマチには「はまち真理」など、本人写真がついたPOPが回っていたものだ。

tomikaai
「廻鮮寿し 丸徳」のPOP   出典:tomikaaiさん

この時代、本人写真はアウトだが、それでも馬刺しにはイラスト似顔絵で「さだばさし」、サーモンには「早起きはサーモンの徳」など、いまだにギャグ魂が衰えていないところにブレない姿勢を感じる。恐るべしギャグ王国・関西。

と、話は大きく脱線したが、こちら関西ではなかなか本格派の回転寿司店で、寿司のおいしさでも人気が高い。

「本まぐろ赤身」281円

「値上げしたいなぁ〜」とPOPに書かれていた「本まぐろ赤身」。おいおい、ボヤきかよ!とツッコミたくなるが、そうボヤきたくなるのもわかる気がする。回転寿司のマグロはどこまでも儲からないようにできているのだ。

shuuh997
「バリバリ手巻き 本まぐろ中落ち」281円   出典:shuuh997さん

上質な海苔を使ったパリパリ手巻きは近代回転寿司のトレンドのひとつ。海苔のパリパリとした音が脳内に響き、よりおいしさを実感できると評判だ。本まぐろの中落ちほど贅沢なものはないと感じる一皿だ。

デブ仙人
「厚切りスタミナ3貫」825円   出典:デブ仙人さん

うなぎの厚切りを蒲焼、白焼、とろろ軍艦でいただく一皿。うなぎがこれでもか!というくらいに厚く、元気モリモリとなること間違いない。しかし、関西でのうなぎ人気の高さは関東の比ではない。特にスタミナ寿司と言えば、うなぎにとろろは外せない。関西では夏の暑さを乗り切るにはうなぎなくして語れない。

尼崎市内で3店舗を展開する、ギャグセンスにあふれた回転寿司店。POPを見ながらほっこりとする人が続出している関西らしい回転寿司店である。