【カレーおじさん \(^o^)/の今週のカレーとスパイス#59】「インド富士子

かつて東小金井にあった「インド富士」。その姉妹店として高円寺で生まれた「インド富士子」。どちらも南インド系のカレーが絶品で、夜はおつまみとともにお酒も飲めるというスタイルでした。特にインド富士は今でこそ増えたスパイスバルやカレーバーという業態をかなり早くから展開していたオリジネイターのひとつと言える存在です。そんな両店が今は水道橋に移転し、昼は「インド富士子」、夜は「ムンド不二」の名で営業しています。

なぜ移転したのかというと、元々インド富士の名付け親が「アンチヘブリンガン」というお店の店主で、インド富士のマスターご自身も開業前から通っていたのですが、そのアンチヘブリンガンが閉店することになり、大切な場所を再び楽しい店にしたいと思い、その場所を引き継ぐように移転したそうです。ドラマチックですね。

昼はカレー。ある日のカレーはポークビンダルー、チキン、フィッシュ、そして野菜のカレーの4種。そこからポーク、チキン、フィッシュの「3種盛り」1,200円をいただきました。

「3種盛り」

ビシッと辛味が立った横に酸味が寄り添うようなポークビンダルー、ほのかな苦味がおいしさにつながっているチキンカレー、ココナッツの甘みが心地よく絶妙なバランスのフィッシュカレー。どれも素晴らしくおいしいです。副菜も手抜きなく丁寧に作られており、一皿のバランス感や満足度がとんでもなく高いのです。

今でこそ日本人が作る南インドカレーのお店は増えていますが、それがまだまだ少なかった頃から東小金井で人気店となった先達の貫禄を感じます。

これはきっと夜も凄いぞと確信し、間髪を容れず週に2度目の訪問。まずは「インド富士サワー」500円から。

「インド富士サワー」

生姜やターメリック、タマリンドなどを感じるスパイスサワー。これが実においしい。置いておくと底にスパイスが沈殿していく程のスパイス量でありながら、それがしつこくなくて癖になります。

「おつまみ3種盛り」

選べる「おつまみ3種盛り」900円はタブレサラダ(中東料理でクスクスのサラダ)、ブロッコリーふきのとうタプナード和え(南フランス・プロヴァンス発祥のオリーブなどを使ったペースト)、うるいとあまどころマヨソースをチョイス。それぞれ野菜のおいしさをしっかりと感じ、それを活かす強すぎない味付けが良いです。

他にも「チャホフビリ」(ジョージアの牛肉ワイン煮)も。こちらは大小サイズあるということで小(700円)をいただきました。

「チャホフビリ」(小)

トマトやスパイスを使用したビーフシチューのようなテイスト。スパイス料理を食べ慣れていない人にも食べやすい奥深いおいしさです。一緒についてくるパンも軽くトーストされていて香ばしく、チャホフビリと好相性。

「ポークビンダルー」

〆にはカレーもあります。小さめサイズですが〆には十分。「ポークビンダルー」800円をいただきました。やはりここのポークビンダルーは一味違う! 酸味はそこまで強くなく、辛さが主役なのですが、ただ辛いだけではなく、この辛さだからこそ豚肉のおいしさが引き立っていると感じます。添えられたアチャールと一緒に食べると酸味も増して、酸味が好きでビンダルーが好きという方にもおすすめです。

マスターは元々カレー好きでカレーのお店やインドネシア、タイ、ベトナム、ネパール、インド料理店など、様々なお店で働いていく中でインド料理の世界に没入していったそうです。様々な国の料理がお店でいただけるのも、幅広い飲食店での経験が下地にあるからこそかもしれません。

カレー好きなら誰もが知る名店でありながら、移転したのが昨年の10月ということでご時世的になかなか広まりにくい時期だったこともあり、意外と移転したことに気づいていない方も少なくないのではないでしょうか。

お店への問い合わせはSNSのDMで承っているとのこと。夜のメニューも内容は時期によって変わるのですがSNSを見ればわかりますし、そのメニューを見るだけでもワクワクしてくるような内容です。

ランチにカレーのみでも、夜に様々な料理を楽しみながらお酒を飲むのも、どちらも最高のお店ですよ!

※価格はすべて税込

※外出される際は人混みの多い場所は避け、各自治体の情報をご参照の上、感染症対策を実施し十分にご留意ください。

※営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、最新の情報はお店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。

文・写真:カレーおじさん\(^o^)/