まだまだ進化が止まらない!

こうして広島のおみやげとして全国に認知されていったもみじ饅頭。2000年代に入ると、今度は生地の進化が始まります。例えば、竹炭を練り込んだ「黒もみじ」や、もちもちの生地が特徴の「生もみじ」などがあります。

お茶屋さん「茶の環」から生まれたもみじ饅頭は、濃厚なお茶を堪能できるもみじ饅頭。抹茶とほうじ茶の2種類があります。

カステラ生地というよりもマドレーヌのような洋風な味わいを楽しめます。

「cha-no-wa」の「抹茶もみじ饅頭」

生地から伝わる抹茶感! 鮮やかな緑色をしています。ほうじ茶もとっても濃厚! お茶好きにはたまらないもみじ饅頭です。目で見て、食べて楽しんでください。

そして、「紅葉堂」はもみじ饅頭の自動販売機をつくるなど斬新な取り組みが楽しいお店。そんな紅葉堂の名物は、もみじ饅頭を揚げた「揚げもみじ」です。

ココガイイカモ
「紅葉堂」の「揚げもみじ」190円   出典:ココガイイカモさん

あつあつの揚げもみじは外がカリッとしていて、中からはとろとろのあんこが出てきます。もみじ饅頭なのにいつものもみじ饅頭とは全然ちがう! 新感覚のもみじ饅頭です。宮島参拝の食べ歩きにもピッタリ!!

また、紅葉堂は“もみじ饅頭の自販機”でも有名。「もみじまんじゅうを地元の人にも食べてもらい、小腹を満たしてもらえたら」との思いから、広島県内の駅や空港に設置されています。気軽に食べられてうれしいですよね。見つけた方はぜひ楽しんでみてください。

カタオカヒロアキ
出典:カタオカヒロアキさん

今回もみじ饅頭をたくさん食べて、とにかく種類が豊富なことにとても驚きました。中身、皮生地、そして食べるシーン。「広島のお土産」と一括りにするのはもったいない! 色々食べ比べて、ぜひお気に入りのもみじ饅頭探しを楽しんでほしいなと思います。

教えてくれた人

せせなおこ

福岡出身。あんこが大好きな和菓子女子。和菓子を好きになったきっかけはおばあちゃんと作ったおはぎ。小さな和菓子に日本の文化や歴史が反映されていることに魅力を感じ、和菓子を発信すべくライターやコーディネーターとして活動中。和菓子メディア「せせ日和」:https://sesebiyori.com/も運営。

※価格はすべて税込です。

※「食べログ」に掲載されている情報をもとに、料理名・金額を掲載しております。最新の情報はお店の方にご確認ください。

※時節柄、営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、お店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。

※外出される際は人混みの多い場所は避け、各自治体の情報をご参照の上、感染症対策を実施し十分にご留意ください。

文・写真:せせなおこ