ちゃんこに負けない人気を誇る「まる直」名物

「からあげ」820円

ちゃんこの次に必食なのが「からあげ」820円。サクッと揚がった衣からは噛めば噛むほどに旨みが染み出す。さらに特筆すべきはそのボリューム。ひとつひとつがしっかりと大きく、シェアして食べても大満足の一皿だ。

 

ゴリけんさん

ソフトバンクホークスの某選手も絶賛! 育成時代から、このからあげを食べに通っているとか。

からあげのおいしさの秘訣をナオタカさんに尋ねるも「おいしくなあれと思いながら作るだけ」と笑う

ちゃんこにもお酒にも合う420円均一の小鉢料理

ゴリけんさんが同店のちゃんこを絶賛する理由の一つに、「お酒にも合う!」ということを挙げてくれた。ニンニクがガツンと利いたスープがその理由でもある。子ども連れも大歓迎だが、お酒好きなら必ず鍋をつまみに飲みたくなるのが「まる直」のちゃんこなのだ。

ゴリけんさんのキープボトルを発見。日本酒も常時10種類ほど揃っており、冷蔵庫から好きなものをセレクトして注文する独自のスタイルで楽しむ

ゴリけんさんが、お酒に合わせてぜひ注文してほしいという小鉢(小鉢と言ってもシェアするのにも十分なボリューム)の「高菜炒め」420円。 同店の「高菜炒め」はメニューに激辛と注意書きがあるほど辛めの味付け。たっぷりのごま油で炒めることで、さらに風味とコクが増し、シャキシャキの食感が食欲をそそる。お酒や白米に合うことはもちろん、ちゃんこに加えても味のアクセントになっておいしい。

「高菜炒め」420円
 

ゴリけんさん

油でコーティングされた高菜の口当たりがまろやか。食感も味も他とは一味違う高菜炒めをぜひご賞味あれ。

続いてのおすすめも小鉢料理の「きゅうり力みそ」420円。鶏むねのミンチが加えられた自家製の力みそは、あまりのおいしさにちゃんこのスープにブレンドする人や「みそだけで売ってほしい」と言う客も多いのだとか。

「きゅうり力みそ」420円
 

ゴリけんさん

大きく切られたきゅうりに、甘めの自家製みそが秀逸。一度食べたらやみつきの味わいです。

「まる直」にある、もう一つの魅力とは

「友人に連れられて初めて訪れたときは、ちゃんこの旨さと女将さんのキャラの強さに驚きました」とゴリけんさん。残念ながら撮影はNGだったが、普段はナオタカさんのお母さんである女将さんが、カウンター横で客を温かく迎えてくれる。
世間話から始まり、仕事や家庭の悩み、愚痴など、女将さんと客との会話は多岐にわたり、その会話を楽しみにお店を訪れる人も多いそう。

 

ゴリけんさん

女将さんがフランクに色んな話を聞いてくれるし、帰り際にはソフトクリームを渡してくれたり、子どもたちにはお土産もあったり……親戚の家のような雰囲気です。

先代の味、サービス精神をそっくり受け継いでいるナオタカさん。取材陣にもたっぷりのサービスでもてなしてくれた

冒頭に戻るが同店の魅力は料理のおいしさだけではなく、ナオタカさんや女将さんの作り出すアットホームな雰囲気にもあるのだ。転勤で遠方に引っ越した客が、子どもが生まれたことや結婚の報告をしに戻ってくることもあるとか。ここに来てちゃんこを囲めば、いつでも実家に帰って来たかのような温かさに包まれる。

暖簾にあるイラストのモチーフはナオタカさんの笑顔

福岡には安くておいしい店はたくさんあるが、さらに「帰る場所」として迎えてくれる「ちゃんこ まる直」のような店は、貴重なのかもしれない。絶品ちゃんこと名物女将で心も体も温まること間違いなしだ!

※価格はすべて税込

※本記事は取材日(2021年11月22日)時点の情報をもとに作成しました。 
※時節柄、営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、お店のSNSやホームページ等で事前にご確認ください。 
※外出される際は人混みの多い場所は避け、各自治体の情報をご参照の上、感染症対策を実施し十分にご留意ください。

文:岡村幸奈、食べログマガジン編集部 撮影:濱田純輝、草野清一郎