味付けも素材もナチュラル! 相性の良さが際立つ山盛りチーズのサラダ
続いての一品は、まるで雪山のようにチーズが盛られたグリーンサラダ。細かく削られているのはグラナパダーノという、主にイタリア北部ポー川の流域で作られているハードチーズです。
ハードチーズのなかでは熟成期間が短いため、塩分濃度が低く、ミルクの風味が強いのが特徴。それでいて牛乳に含まれる消化しにくい成分、乳糖が乳酸菌の働きで分解されており、おなかに優しく、本場イタリアでは離乳食に取り入れる人もいるのだそう。
クセのないミルキーな味なので、ほのかに苦みのある新鮮な葉野菜との相性も抜群。シェリー酒ビネガーやアップルビネガーを使用した特製フレンチドレッシングをかけると、カドのないフルーティな酸味によって、野菜やチーズの輪郭がよりはっきりと浮かび上がります。
腸活中でもお肉は食べたい! 冒険心まで刺激する滝のようなラクレット
メインディッシュはお店の看板メニューであるラクレットは、スイスとフランスの国境付近で愛されている郷土料理です。アルプスを舞台にしたアニメで有名になったこともあり、日本国内でもすっかり定着しています。
料理名の語源「ラクレ」は、フランス語で「削ぎ落とす」といった意味。こちらは店名に冠しているだけあって特に力を入れており、目の前で溶かしたチーズをスキレットに削ぎ落とすパフォーマンスも「チーズのナイアガラ」として大好評です。
名物のラクレットには、夏野菜などを煮込んだラタトゥイユをはじめ、肉厚のベーコンやソーセージも含まれています。消化しにくい動物性のタンパク質や脂肪は腸活向きではありませんが、我慢する必要はありません。乳酸菌、食物繊維などを含む料理を食べ、善玉菌が元気なおなかであれば、適度な肉食は栄養バランス的にメリットが多いと言われています。
その他、さまざまなメニューに使用されているのが、お店自慢の特製チーズフォンデュソース。グリュイエール&エメンタールをベースに、さまざまなチーズがブレンドされており、料理に合わせてホワイトソースなどを加えることでパスタやご飯物にもなじませています。
チーズは加熱した場合でも、乳酸菌を構成していた成分がたっぷり含まれているため、腸内環境を整えるのに効果的。栄養のバランスを考えつつ、積極的に取り入れたいですね。
都会生まれながら牧歌的なチーズをはじめ、世界各地のチーズを食べたことで、ちょっぴり旅気分も味わえました。これで腸内環境も改善すれば一石三鳥。腸内環境にはストレスも大敵ですから、できるだけハッピーに食事を楽しみ、無理なく腸活を続けたいものです!
※価格はすべて税込。
※本記事は取材日(2021年8月12日)時点の情報をもとに作成しています。