セットが人気のティールーム

自然光が入る明るいティールームは、35席ほど。地元の常連さんでいつも賑わっています。

お得なセットは特に好評。たとえば「モーニング」は、ドリンクをオーダーすると、日替わりケーキまたはお菓子が無料でついてきます。午後の「セット」は、ケーキセットがお得なプライスに。

「モーニング」や平日の「セット」タイムには、いつも決まったグループの方が同じ席でくつろぐ光景も見られ、土日は、遠方から訪れる方が多いそうです。

モンブランや、エクレア、シュークリーム。昭和の時代から変わらないケーキが並ぶショーケースから、代表的なケーキを3つ、紹介します。

人気のケーキその1「マッターホーン」

ふわふわなケーキ「マッターホーン」（280円）は、人気の定番商品。

2代目で専務の河合矩紹さんによると「オープン時に、一年中変わらない味を提供できる定番をと考え、生まれたのがこのケーキ。フルーツだと季節によって良いものを手に入れづらいこともあるので、栗の甘露煮を使っています」とのことです。

ふわふわな生地にふわふわのクリーム、やさしいおいしさです。トップに飾られたそぼろ状のスポンジもふわり。生クリームの中には、刻んだ栗の甘露煮入り。甘さおさえめで、ぺろりと味わえるおいしさです。

バタークリームとチョコレートを使ったクラシカルなチョコレートケーキ「ダミエ」（220円）。味も形も、昔から変わっていません。

ココアとプレーンの生地を市松模様に組み立て、バタークリームを塗ってチョコレートをコーティング。ちょっと塩気のあるバタークリームが特徴です。

「バタークリームのケーキは、今は少なくなりましたが、やっぱりこれでなくては、という固定客が多いです。特に毎年、12月31日には毎年100本くらい大きいサイズのダミエが売れます。家族が集まる日はこれ、という方が多いようです」（河合矩紹さん）

学芸大学のお店にも同じ名のケーキがありますが、社長がオープン当時に少しアレンジ。「豊橋のダミエは学芸大のお店のダミエより『生地感』を減らし、もう少しクリームとチョコでしっとりさせた感じ」にしたそうです。