【カレーおじさん \(^o^)/の今週のカレー#140】「ブリ・マデ」
今までこちらの連載でも様々なカレーを取り上げてきましたが、インドネシアのカレーは今回が初となりますでしょうか。インドネシア料理のお店も各地にありますが、今回ご紹介するのはバリ料理のお店。外苑前駅近くの「ブリ・マデ」です。
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オーナーシェフのマデさんは、インドネシア・バリ島出身。お母様がバリで経営していた食堂を小さな頃から手伝っていて覚えたという、現地の味をそのまま日本で提供しています。
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雑居ビルの階段を上って2階へ。扉を開ければ店内はリゾート感漂う雰囲気。ディナータイムは1ドリンク制でお通しが付きます。個人的な話ですが僕は一人ではあまりお酒を飲まないので、ソフトドリンクを頼んでも本来お酒のアテに合うお通しが付いてくるというのはあまりうれしいと思うことがありません。しかし、ここのお通しは心の底からうれしいのです。えびせん、サンバル、ピクルスがついてきて300円ですよ。破格!
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サンバルというのは、南インドのサンバルとは違った旨辛調味料的なもののこと。英語表記するならインドネシアが“Sambal”、南インドは“Sambar”と違うのですが、カタカナで書くと混乱しますね。
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そしてこちらのお店、このサンバルに力を入れているのです。サンバルだけで4種類あり、それぞれ単品でも注文可能。この日のお通しに付いてきたサンバルはトマトサンバル。これをえびせんに塗り、ピクルスをのせて食べると、インド料理で言うマサラパパドのような料理となり、実においしいんです。
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カレーの前にもう一品おすすめをご紹介しましょう。「ベーシシッ」650円という、グリルチキンの生サンバル和えです。グリルした鶏肉を裂くように切り分け、生サンバルと和えたもの。スパイス、ハーブ、香味野菜、鶏肉の四重奏が見事なハーモニーを感じさせてくれます。インドネシア料理は甘味が特徴なのですが、こちらのお店はほかのお店と比べても甘さが控えめで程良く、しつこくないので飽きがきません。
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カレーは「グレカンビン」800円というインドネシアのマトンカレーを「ライス」300円と共に。グレカンビンという料理、インドネシアにおいては通常串焼きとご飯のセットについてくるスープという感覚の料理であり、単体で食べることはあまり無いそうですが、単体でも十分満足できるおいしさです。
マトンをココナッツミルクとスパイスで煮込んだ料理であり、まさにカレー。辛さは控えめですが香辛料はたっぷりと使っているので、食べ進めていくうちに汗がじんわりと吹き出てきます。これが気持ち良いんですよ。ほかのインドネシア料理店でグレカンビンを食べたことも少なからずありますが、ほかに比べて甘さ控えめ、スパイス感強めで、とにかくバランスが良く、特にカレーが好きだという方のストライクゾーンにズバっとはまるのではないでしょうか。
ちなみに今回ご紹介した料理はすべてディナータイム限定メニュー。ランチにカレーはありません(以前はあったのですが2020年11月現在は無いです)のでご注意ください。
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ディナーに僕のような男性一人で行っても存分に楽しめるお店です。インドネシア・バリの味を外苑前で堪能できるといううれしさ。なかなか海外へ行けないご時世ですが、せめて都内でこのようにして海外気分を味わいたいものですね。
※価格はすべて税込