【カレーおじさん \(^o^)/の今週のカレー#60】「ケニック カレー」
カレーは食事であり、同時に文化ともいえるくらいに食事プラスアルファの魅力を持った食べ物だと感じることが増えてきました。音楽やファッションとコラボしたイベントがこれだけ多い食べ物もなかなか無いでしょう。そして、お店のスタイルも様々。
「間借り」という店舗形式はカレーに限らずありますが、カレーに関しては「間借りカレー」という言葉が定着しているほど多いです。間借りのお店は人気店となると実店舗化することも少なくないのですが、人気店になってもあえて間借りの形を継続しているお店もあります。今回ご紹介する渋谷の「ケニック カレー」はまさにそんなお店。
ケニックカレーは茶色のビルの5階に入っています
水を使わず野菜の水分で調理するキーマカレーと、台湾の屋台飯である魯肉飯が看板メニュー。カレーと魯肉飯の組み合せは今でこそ全国そこかしこで見られ、珍しくはないのですが、こちらケニックカレーがこのスタイルの元祖的存在といえるでしょう。
ケニックカレー店内(通常店内撮影は禁止)
元々こちらのマスターは、プロダクトデザイナーが本業。副業としてスタートしたこのお店がブレイクした今でもお店のオリジナルTシャツなどのデザインを手掛けており、カレーをきっかけに様々なものを生み出し、食事であると同時にひとつの文化ともいえるような様相を呈してきている昨今のカレー事情を体現するような方であり、お店なのです。
お店で働いている店員さんがモデルだったりアイドルだったりするあたりも個性的であり、カレーがひとつの表現方法だったりアートに近づいているとも感じさせます。
パクチースペシャル+魯肉飯
とはいえ当然カレーは食事ですから、大事なのは味です。そのあたりに関しても日々進化している美味しさなのだから素晴らしい。僕の大好きなメニューは「パクチースペシャル+魯肉飯」1,600円。
パクチーがたっぷりのっているのですが、パクチー嫌いで有名なマツコ・デラックスさんも、僕がマツコさんの番組でこちらのカレーをご紹介した際に「今まで色んな料理でパクチー食べたけど全部ダメだったのが、このカレーだと普通にいけちゃう!」と驚くほどの美味しさ。ご飯を豆腐に替えることもできるのが嬉しいです。
アボカド入りの恐竜の卵スペシャル+魯肉飯
他にも、「アボカド入りの恐竜の卵スペシャル+魯肉飯」1,600円も女性人気高いです。やっぱりね、せっかくですから魯肉飯がある日は確実に付けたいです。日替わりメニューもあり、魯肉飯が無いことも。
今週僕がいただいたのは「ケニックカレーとほうれん草とカマンベールチーズのカレーのあいがけ」1,400円です。これも美味しい!
ケニックカレーとほうれん草とカマンベールチーズのカレーのあいがけ
こちらのお店のカレーは肉肉しさが特徴なのですが、しっかり肉なのに重くなりすぎず、ペロっといけちゃいます。お客さんにおしゃれ女子が多いことでも知られていますが、そんな女子達が通うお店だということもヘビーではないことの証明ではないでしょうか。
今やカレーは飲食業界以外からも注目を集めており、デパートやホームセンターでもカレーのイベントが開催されるほど。5月半ばまで開催中の2つのイベントにもケニックカレーはしっかり参加しています。そういう意味でも、文化としてのカレーの第一線を走るお店だといえるでしょう。カレーの美味しさのみならず、そこから生まれる楽しさも味わえるお店ですよ。
※価格はすべて税込