開運！氣になるレストラン

vol.1　フィリップ・コンティチーニのクイニータタン

みなさまお初にお目にかかります。藤島佑雪と申します。これからみなさまに、おいしいだけでなく、そこで食べれば運気が上がるお店をどしどしご紹介させていただきますので、なにとぞよろしくお願いいたします。

第一回目の氣になるレストランはわたくしのテリトリー、銀座6丁目にできたばかりの商業施設『ギンザシックス』の地下にある『フィリップ・コンティチーニ』さんです。こちらはレストランではなくパティスリー・カフェになりますね。

わたくし的にはやっと来たか！という思いでこのお店の開店を迎えました。だって、ムッシュウ・コンティチーニといえばですよ、ピエール・エルメさまと並び立つ21世紀のカリスマ・パティシエなんですから。しかも、銀座のここが世界で初めてとなるコンティチーニさまのお名前を冠したお店。パリ店は今後つくるらしいんですけど、銀座がお初！世界の銀座からの、コンティさま（勝手に省略させていただいてます）の「やるぞ〜！！」というマンマンのやる氣がここにはみなぎっているんですね。

そんな氣に満ちたカウンターで召し上がっていただきたいのがクイニーアマンとタルトタタンのいいとこどりをした「クイニータタン」。

これ、名物なんですが、形がまんまるなんです。球体、丸、円というのは過不足のない完全な状態や永遠、無限などを表す形であり、角がないことからスムーズな人間関係をもたらしてくれますよと。

また、サクッとした生地の中にほろ苦いキャラメルアイスが入っているのですが、ゲランドの塩入りで甘辛。やわらかく煮たリンゴには少々酸味あり。な、な、なんと、ひと皿で酸・苦・甘・辛・しょっぱいという、陰陽五行説の木・火・土・金・水に対応する五味までコンプリートしちゃってるんですね。もう、パーフェクトです！

でもね、運気を上げたかったら、無理してこのメニューを食べる必要ないんです。そのとき食べたいものを食べるのが一番。なんてったって、ご兄妹でやってらした1ツ星レストラン『ラ•ターブル•ダンヴェール』やキャビアで有名な『ペトロシアン』の頃からレストラン・デセールで名を馳せたコンティさまですから、何をいただいてもおいしゅうございますからね。

それから併設ショップにも球体スイーツはあります。「ウィークエンド」という焼き菓子で、見た目は正直申し上げてただの茶色いパンのよう。非常に質素なルックスです。でも、柑橘風味のシトロンやキャロットケーキなど、5種類あるなかのどれを食べても最高においしい！食べるだけで運氣がモリモリ上がります。通常、四角い型で焼き上げるフランスの伝統的なパウンドケーキを球体にしたコンティさまは天才！ホステスだった頃はコンティといえばロマネでしたが、これからはフィリップの時代。銀座でコンティ。うーん、いつ聴いてもいい響き！こりゃ、景気（ケーキ）もグーンと上がっちゃうね↑