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東西対抗おでん選手権・後編は、おでんの常識を覆す!?進化系個性派おでんに迫る!
創業70年以上の歴史的おでん屋さんを紹介した前編に続きお送りする今回の後編は、打って変わって最先端をいく、進化系個性派おでんを紹介。
実は和風だけじゃなかった!和洋折衷に対応し始めたおでんのスープ
日本のおでんの味の決め手といえば、鰹や昆布で取っただしの効いたスープと考える人が多いだろう。しかし、そのさっぱりとした味ゆえ、しばし耳にする「おでんをおかずにご飯を食べられるか?」問題。特に育ち盛りの子供の頃など、そのテーマにぶつかった経験がある人も少なくないのでは? しかし、しばらくすれば、その悩みを抱く必要などなくなるかもしれない。というのも、ここ数年の間で、おでん=和風だしではなく、コンソメベースのフレンチおでんや、トマトベースのイタリアンおでんなど、海外の料理文化を取り入れた、新しいおでんを看板メニューとして掲げるお店が増えているのだ。
また、スープだけでなく、海鮮に特化したり、まさかのフルーツを入れるなど、他とは一味違ったネタで勝負する和風おでんの店が人気を集めるなど、とにかく目が離せない現代おでんの世界。そんな魅惑のおでんが食べられる注目店を、東西それぞれ2店ずつピックアップして紹介したい。
【西】大根にポルチーニ茸のソースをとろ〜り!フレンチおでんなら梅田「ルージュ エ ブラン コウハク」
出典:erin-373さん
実はフレンチおでん激戦区の関西で、行列の絶えない店といえばここ。大人気の「大根のポルチーニソース」は、客のほとんどが注文するといわれる同店の名物メニュー。味染み大根に絡む濃厚なソースの味が忘れられず、常連客が絶えないのだとか。高級フレンチにも匹敵する味わいの料理を、一品200円以下で楽しめる気軽さは、さすが食の台所大阪の心意気を感じざるを得ない。
【東】海鮮とだしの相性最高!“海おでん”を味わいたいなら恵比寿「日本酒はなたれ」
出典:ハツさん
飲み道楽が泣いて喜ぶ“おでん × 日本酒”の最強コンビを堪能できるこちらの店のおでんはひと味違う。具材にエビやイカ、サンマなど、季節の美味しい海鮮を使用した「海おでん」が名物なのだ。特に人気なのが、青海苔のおでん。だしをたっぷりと吸った青海苔の香り、ちゅるんと喉を通るその食感は、病みつきになること必至。また、季節によって提供時期は異なるが、なんとタネにキンカンを使用したフルーツおでんが食べられるのも同店ならでは。
【西】スパイシーさが新感覚!中華風おでんなら東梅田「アジアンバル なりや」
ベトナム、タイ、中華など、アジアの料理が楽しめるこちらのお店では、“蒋家特製火鍋おでん”なる「スパイシーおでん」に注目! ピリリとした辛さのスープに異国情緒を、ふわっと口中に残るゆずの香りに和の心を感じる、まさに和風中華な一品。タネは空芯菜、エビ団子などもあれば、定番のたまごや大根も。辛いもの好きにはたまらない、新感覚のおでんだ。
【東】鍋の中にはハチノスがイン!イタリアンおでんが食べたくなったら銀座「gindachi」
出典:じゃす☆さん
ワイン好きが集う同店の名物といえば、北イタリアの郷土料理で、肉や野菜をトマトベースのスープで煮込んだイタリアンおでん「ボリート」。ネタの種類は牛タンやトマト、ハチノスなんて変わり種まであるから驚き。トマトベースで濃厚かと思いきや、その味はさっぱりとしており、しっかりおでん。19時までのハッピーアワーはドリンクが一杯300円で飲めるほか、女性一人でも入りやすい雰囲気も人気の理由のひとつ。