【カレーおじさん \(^o^)/の今週のカレーとスパイス#191】「立ち飲みロッダ」
大阪スパイスカレーはスリランカ料理の影響を受けた部分が少なからずあると言われています。実際に大阪のスリランカ料理のレベルは他県よりも高いと感じることが多く、だからこそスパイスカレーに影響を与えていったのでしょう。そんな大阪スリランカ料理を代表するお店のひとつである「ロッダグループ」が、京セラドーム大阪の文字通り目の前に、何と立ち飲みのお店を出しました。その名も「立ち飲みロッダ」。2024年9月18日のオープンです。
外観が少々わかりにくいのですが、のれんには確かに立ち飲みロッダの文字が。店内に入ってみるとネオンの装飾と荷物預かりスペースがあるのが独特。
聞けば元々はロッダグループ関係者が運営する荷物預かり所としてスタートしたのですが、他との差別化をはかろうということとロッダグループのボスが立ち飲みのお店をやりたいと考えていたことがマッチして、この場所で荷物預かり所兼立ち飲み屋をスタートすることになったのだそうです。
メニューはスリランカ料理を居酒屋メニュー的にアレンジしたものと、王道の居酒屋メニューの混在。これを見ただけで楽しく感じます。
まずはスリランカのココナッツ焼酎とも呼ばれる「アラックのソーダ割り」700円を「ズリのスパイス炒め」400円と合わせて。
スモーキーなスパイス使いでしっかりと辛さと香りが立つズリ(砂肝)は、ドライカレーと言っても差し支えない仕上がりですが長ネギがのるのが面白く、そして意外と合うのです。
「カトレット」400円はスリランカ名物のサバコロッケ。じゃがいものホクッとした食感と鯖のうまみが融合していて、こちらはオーセンティックな仕上がり。
居酒屋メニューから「マカロニサラダ」400円も。カニカマとプチトマトものるのが良いです。
アラックをもう一杯追加しつつ、〆に「ポークカレー」600円を頼んだのですが、これがまた面白い。味は確かにスリランカカレーのテイストなのですが、そこに福神漬けとらっきょうがのるのが日本的。
あくまで日本式の立ち飲み屋をスリランカ人のセンスでやっているというのが楽しく、そして正統派のスリランカ料理店には無い独自の個性と魅力があるのです。
現在も荷物預かり所としては昼過ぎから開いており、スリランカおつまみが食べられるのは夕方からだそうですが、今後は2階席も開放してより様々なニーズに応えていきたいとのことでした。
ドーム前から九条駅にかけてのエリアは非常にカレーレベルが高く、人気店が集まる激戦区の一つですが、そこではしごカレーの1軒目としても良さそう。
カレーが目当てじゃなくとも、野球やコンサートの際の荷物預かり所として利用しつつ、終わった後の打ち上げをここでしたらさぞかし楽しいことでしょう。
このようなお店がもっと増えていくと良いなと個人的に感じます。大阪に行く際にはまた立ち寄りたいお店でした。
※価格はすべて税込