【カレーおじさん \(^o^)/の今週のカレー#113】「狭山カレー工房 りとるほっと。」
本連載、5月は主に都外の名店の冷凍お取り寄せカレーをご紹介しているのですが、今週のカレーも都外名店の冷凍カレーについて。今週は、埼玉県は新狭山駅近くにある「狭山カレー工房 りとるほっと。」のご紹介です。
埼玉県にもカレーの名店、人気店、有名店は数多くありますが、こちらのお店は現時点ではまだそれほど知名度が高いというわけではなく、知る人ぞ知る隠れた名店といったところ。しかし、埼玉の人気店に勝るとも劣らないほどレベルが高く、個性のあるおいしさのカレーを出しているお店なのです。
こちらのカレーをジャンル分けするなら、基本的には「欧風カレー」と呼ばれるゴージャスで濃厚なカレーに属します。事実、こちらのマスターは欧風カレーの名店で修業された方。だからこその時間と手間暇をかけて丁寧に作った濃厚で深みのあるカレーがベースとなっているのです。
しかし普通の欧風カレーとは確実に違う個性あるおいしさになっているのは、狭山産のほうじ茶をそのままカレーに使用しているというのがその理由のひとつ。ほうじ茶の香りとほのかな苦味、これがスパイスというかハーブになっているんです。茶葉のみならず茎にあたる部分まで細かくパウダー状にしたものを使用しているとか。ハーブティーという言葉からもわかるようにハーブはお茶にもなります。そんなお茶をハーブとして使うコペルニクス的転回。実に楽しいです。
さらにもうひとつ、個性あるおいしさになっている理由は、マスターのカレー作りに対する情熱です。通常、欧風カレーは作るのに非常に時間がかかるためカレーのベースは1種類で、トッピングで変化を出すお店が多いのですが、こちらはカレーの種類も多種多様。それでいてひとつも手抜きなく、個性あるおいしさに仕上がっているのが素晴らしいです。
冷凍カレーの種類も多いのですが、定番の「☆欧風☆狭山茶カレー中辛&りとるほっとポークカレー中辛」は3人前で2,000円。玉ねぎの炒め方を変えた2種類のカレーソースをブレンドし、狭山産ほうじ茶を使用した看板メニューの「りとるほっとポーク」と、見た目も鮮やかな緑色のカレーが「狭山茶カレー」。こちらは狭山の抹茶を使用しており、クリーミーなホワイトカレーがベースとなっているので抹茶ラテをそのままカレーにしたような楽しくておいしいカレーです。
欧風カレーだけではなくスパイスカレーもあります。「スパイスチキンカレー(中辛)」2,000円(りとるほっとポークカレー中辛×2とのセット販売)に「生姜とビーツのカレー」300円を合わせてあいがけにしてみました。スパイスチキンカレーはグルテンフリー、スパイスと魚介だし汁で仕上げたカレーなのですが、よくあるスパイスカレーとは一線を画しており、欧風カレーの作り手だからこその奥深さと濃厚さが味の根幹となっています。
それでいてしつこく感じないのはこちらのカレーにも狭山茶が使われているからでしょう。お茶のさっぱり感と欧風カレーの濃厚なおいしさがお互いの良さを引き立てあっています。
「生姜とビーツのカレー」はピンク色が実に鮮やか。こちらも狭山茶カレー同様、クリーミーなホワイトカレーがベースとなっているのですが、生姜の風味で食べたイメージも変わり、身体があたたまるおいしさです。
家でお取り寄せカレーを食べるときには自分が好きなトッピングができるというのも楽しさのひとつ。「りとるほっとポークカレー」に「キーマカレー」をあいがけ。りとるほっとポークカレーにはとろけるチーズ、キーマにはゆで卵をトッピングしてみました。何とも楽しい! そしてこのキーマがまた凄いんですよ。超粗挽き肉だからこそのムギュっとした食感は、噛みしめる程に肉を食べているという幸せが得られます。そこにふわっと弾けるコリアンダーシードの爽やかな香り。あぁ素晴らしい。
キーマだけ単品で注文はできないのですが、「おまかせカレー詰め合わせ」2,000円に入っていることがあります。入っていないこともあるようですので、これは買ってみてのお楽しみですね。こちらのカレーはどれもおいしく、優しく、そして安いというのが素晴らしいです。欧風カレーを都内で食べると1,500円くらいはするものなのですが、その半額くらいで食べることができてしまうのですから驚きです。
お店もアットホームな雰囲気で癒やされるので、コロナ禍が落ち着いたら是非お店でも食べてほしいところですが、まずは冷凍カレーを通販サイトからご購入可能ですので、外出自粛の力強い味方として、お取り寄せください!
▼「狭山カレー工房 りとるほっと。」通販サイト
https://sayamacurry.thebase.in/
※価格はすべて税・送料別