2013年に大阪・心斎橋で産声をあげ人気を博している「VERY FANCY」が9カ月の期間限定店を表参道にオープンした。
ラーメンやハンバーガーのように、すっかり料理カテゴリの一つとして定番となったパンケーキ。次はどこで食べるかという“My Pancake Place”を決める時代がやってきたのだ!
パンケーキは“のどごし”です!
「VERY FANCY」の魅力は生地にある。国内外で年間200軒以上のパンケーキを食べ歩きして開発したという生地は、なめらかさと風味が異次元のおいしさ。
もっともこだわっている点はふたつある。ひとつは非常に粒子の細かいオリジナルパンケーキミックスを使っていること。しかも単純に細かいだけではない。薄力粉をベースにいくつかの粉を独自でブレンドしているのだが、すべての粒子のサイズをほぼ均一にすることで舌触りがこの上なく上質になっている。
もうひとつは、「VERY FANCY」のためだけに北海道で作られている、生地に練りこむオリジナルチーズである。パンケーキミックスに適したチーズを入れることによって、生地の水分バランスが非常に良い状態で保たれるのである。
このオリジナルパンケーキミックスとチーズ、そしてたっぷりのメレンゲを、オーダーされてから混ぜ合わせることで、独特のふわふわ感ととろ〜り半熟の“新食感パンケーキ”が焼きあがる。
ひとくち食べただけで別格だと気づくだろう。極限までレアでありながら、きっちり火は入っていて、“飲める”と言えるくらいあっという間に喉を通ってしまう。それでいながら、粉の甘みや香りはしっかり感じられる。
これは、すごい! パンケーキはのどごしが命なのだ!
メレンゲをきれいに泡立てるためにほんの少し砂糖を使っているだけなので、食事系のミールパンケーキにも自信があるとのこと。事実、オーダー比率はスイーツパンケーキとほぼ変わらないそうだ。
それならばと、ビジュアルに惹かれた「Cheese&Sausage」を注文。
かかっているチェダーチーズはとろとろというより、どっしりと重い感じがするのだが、口にするとパンケーキと一体となって溶けてしまう不思議な食感だ。
コクはあるのにあっさりしていて、どんどん食べ進めてしまう。いくらでも食べられそうだ! ギュッと詰まった肉がプリッと弾けるソーセージもチーズに合う。これはクセになるメニューだ。
テーブル予約制システムがあるから、行列ができない!
あまりにパンケーキが好きで9年前から食べ歩きを始め、自身のブログやFacebookで紹介したところ、“パンケーキ王子”と呼ばれるようになったオーナーの杉本悟さん。
知人から「パンケーキをそこまで知り尽くしているなら、本当においしいと思う味を自ら作ったらどうか」と促され奮起。会社を設立し、2013年、心斎橋に「VERY FANCY」を誕生させた。
耐震補強工事のためやむなく3年後に閉店するのだが、そのおいしさは評判を呼び、2014年にレシピ本が発売された。それから札幌、小倉、長崎・壱岐に次々とオープンし、このたび期間限定ではあるが表参道に進出。
これだけおいしいパンケーキともなれば1時間待ちは覚悟するところ。しかし、ここは“行列ができないパンケーキ店”である。
なぜ、並ばずにすむのか。それは「VERY FANCY」初の事前予約制システムの導入だ。
「行列ってお店にとっては良い宣伝になりますが、お客さまにとって本当に良いことなのかと考えました」と杉本さん。
暑い日もあれば寒い日もある。特に雨の日なんて、できれば並びたくないもの。それがWEBサイトから簡単に予約できるとは、ありがたい話だ。当日、空席があれば予約なしでも入店は可能だが、ストレスなしの予約システムを使わない手はないだろう。
ファッションブランドやアイドルグループともコラボ! 心斎橋から始まった夢はアジアへと広がる
表参道店では、さまざまなコンテンツとのコラボレーションが企画されている。
第一弾は9月26日〜10月15日、ファッションブランド「MILKFED.」とのコラボ。スペシャルなパンケーキやドリンク、さらにはキーホルダーやバッグなどの限定グッズも販売する。
第二弾は10月17日〜11月10日、アイドルグループ「SUPER☆GiRLS」とのコラボが決定している。限定メニューをはじめ、ファンにはたまらない内容になりそうだ!
一過性のパンケーキブームにのったわけではなく、真っ当に味を追求しているからこそ長く愛されている「VERY FANCY」。今後は少しずつ店を増やし、国外アジア進出も視野に入れているそう。
他では味わうことのできない“のどごし”のパンケーキを都内で味わえるチャンスは2020年の5月まで!
※価格はすべて税抜