【カレーおじさん \(^o^)/の今週のカレー#58】「アチャカナ」
カレーの人気店も色々とありますが、ことインドカレーにおいては「ダバ インディア」や「グルガオン」を運営する株式会社チョティワラ系列のお店と、そこの出身シェフが手がけるお店の人気が高いです。都内屈指の人気店である「カッチャルバッチャル」や「カマルプール」もまさにチョティワラ出身シェフのお店です。
そしてその「ダバ インディア」と「カッチャルバッチャル」で修行したシェフによる新しいお店ができたと聞いて、喜び勇んで行ってきました。というわけで、今回ご紹介するのは新宿西口にできた「アチャカナ」です。
店内はかなりカッチャルバッチャルと似た雰囲気。カウンターとテーブルの配置感がそっくりです。メニューも手書きで、これも似ています。ならばきっと料理の方向性も近いのだろうと踏んで、タンドール料理中心のオーダーで攻めてみました。カッチャルバッチャルといえばタンドール料理が絶品ですからね。
鴨の冷菜
まずは焼き物の前に「鴨の冷菜」700円。これが先頭打者ホームラン的美味しさ! しっとりとした鴨の旨味にティムール(ネパール山椒)の香りと刺激で最高のおつまみじゃないですか。いきなりお酒進んじゃいますよこれ。
チーズクルチャ
続いて焼き物。まずはチョティワラ系名物の「チーズクルチャ」630円。ニンニクの香りがしっかりときいたチーズたっぷりのクルチャ。食べたら無意識のうちに笑ってしまいます。幸せになる美味しさですね。
ポークスペアリブのタンドール焼き
そして「ポークスペアリブのタンドール焼き」860円。これまた絶品! 火入れの加減が絶妙なんです。ジューシーな豚肉はスパイスによってエグ味が消えて旨味が最大限に高められています。
インドでタンドール料理を食べると、しっかりと焼きすぎていてイマイチ美味しく感じないことが多いです。これは食文化の違いなのですが、インドではジューシーに焼くという概念があまり無いのだそうです。そしてインドでは豚肉を食べるということも少ないです。
その両方の意味から、これだけ美味しい豚のタンドール焼きは日本じゃないと味わえないのではないかとも思います。シェフも日本人なのですが、だからこその良さがこういう所に出てくるのでしょう。
海老の香味焼き
あまりに美味しくてもう一品。「海老の香味焼き」680円も追加。これまた最高! しっぽまで食べられるという以上に、食べずにはいられない美味しさです。プリっとした身とパリっとしたしっぽ。食感も楽しいなぁ。ここまででも大満足ですが、〆のカレーも忘れてはなりません。
スパイシーマトンカレー
「スパイシーマトンカレー」1,180円を「ジャスミンライス」330円でいただきました。スパイシーとありますが、スパイシーすぎません。一歩引いたスパイシーさ。それが良いのです。
インパクト抜群の絶品タンドール料理の後で、スパイスがガツンときいたカレーだと食べ疲れてしまう可能性があります。しかしそうではなく、最後に安心できるスパイス感だからこそ優しくまとまるし、胃が重たくならずにしめくくることができるのです。
お店の雰囲気のみならず、最高の美味しさというところまでカッチャル的。それでいて個性が消えているわけではありませんし、これからその個性がじわじわと花開いていきそうな気配も感じます。
こちらのお店も予約が取れなくなる人気店となりそうですね。そうなる前に行けるだけ行っておかないと!
※価格はすべて税込