【カレーおじさん \(^o^)/の今週のカレー#36】「カルパシ」と「魯珈」の真ん中バースデー記念カレー
現在の東京のカレー店を語るにおいて外すことのできない重要店である「カルパシ」と「魯珈」。片や連日予約で満席、片や連日長蛇の列ということで、どちらも大人気店です。最早東京代表ともいえるお店であるこの2店舗。実はどちらもオープンしてまだ2年程しか経っていません。カルパシが10月で2周年、魯珈が12月で2周年ということで、間を取った11月に両店舗が合同で周年祭イベントを開催しました。
会場となったのはなんと禅定院というお寺!
場所は沼袋にある禅定院というお寺。100人が入る大広間を使ってのカレー実食とトーク。3部制だったのですが、合計300人分の予約が30分しないうちにソールドアウトしたことからも、両店舗の人気の高さがうかがえるでしょう。
お品書き
テーマは中華カレー。どちらのお店も中華カレー1品と副菜1品のあいがけスタイル。カルパシは牛バラ中華カリーと木耳アチャール。魯珈は黒胡麻担々カリーと搾菜のウプマ。これが本当に素晴らしかった!
両店のカレーをあいがけした一皿
カルパシの牛バラカリーはマレーシア料理の肉骨茶をイメージしたというシンプルなスパイス感の優しいカレー。木耳アチャールは酸味と辛味のバランスが良く、木耳ビンダルーと言っても良いくらいの攻めの副菜。
一方、魯珈の黒胡麻担々カリーは麻と辣の刺激がハッキリとした攻めのカレー。搾菜ウプマは搾菜の食感も楽しい優しい副菜。
アチャールは黒、ウプマは白と、見た目にも対照的でバランスの良い組み合わせ。よほど入念な打ち合わせをしたのかと思えば、ほとんど打ち合わせをしなかったというのですから驚きです。しかもカルパシの中華カレーにいたっては、辛味と塩味を全くつけないまま作ってきて、魯珈のカレーの味を見てから一皿のバランスを整えるべくその場で辛味と塩味をつけて味を決めたというのですからこれは天才の所業です。
そして魯珈は魯珈で、トラブルを持ち前のサービス精神と準備の良さで解決。凄まじいコンビネーションでした。カレーのみならずトークも盛り上がり、トークの端々からお二人のカレー愛、そして情熱が感じられました。
どちらのお店も毎週新メニューを出し、それが毎回確実に美味しいという凄すぎるお店です。そしてどちらのお店も味のみならず接客も素晴らしく、多くの常連さん達に愛されているお店であり、どことなく似ているんですよね。同期ということで一緒に何かやろうと開店前から話していたことが2年越しで実現したというこのイベント。このようにしてカレー屋さん同士が手を取り合い、新たなカレーを生み出すことによって、カレー界がさらに盛り上がっていくのだと感じました。
2周年おめでとうございます。これからも斬新で美味しくて楽しいカレーを作り出してくださいませ!