【カレーおじさん \(^o^)/の今週のカレー#32】「インターナショナルビレッジ」

埼玉県の八潮市、富山県の射水(いみず)市はどちらもパキスタンカレーの聖地として、マニアには「ヤシオスタン」「イミズスタン」と呼ばれて親しまれています。その射水を、パキスタンカレーの聖地へと変身させるために一役買った名シェフが、今は愛知県のとある村で腕を振るっていると聞いて行ってきました。

 

名古屋市から三重県方面へ車で1時間弱。飛島村と弥富市の境界線近くにあるお店。見た目は飲食店という雰囲気ではありません。壁に囲まれた作業所のような、工事現場のような雰囲気。

 

プレハブ小屋のような雰囲気の店舗

夜空にはためくパキスタンの国旗

 

はためくパキスタンの国旗がまた混乱を深めます。しかしこの混乱、とても楽しい混乱でして。ワクワクしながら中に入れば、店内はちゃんと飲食店の雰囲気。厨房には、眼鏡で有名な名シェフ、カムランさんが確かにいらっしゃいました。

 

マトンコフタ

 

メニューは日替わり。どれを食べても美味しいのですが、特に気に入ったのが「マトンコフタ」850円。分かりやすく言えば、マトン(羊)の肉団子カレーです。

 

マトンはスパイスの下味によって肉の臭みが消え、旨味だけ凝縮されていて笑顔になる美味しさ。しっかり油で素材の味を引き出すパキスタン式のカレーには、ゆで卵とじゃがいもも入っています。このじゃがいもがまた美味しくて。スプーンで割るとホクっとした感触でありながら、食べるとねっとりした舌触り。面白いなぁ。美味しいなぁ。

 

チキンビリヤニ

アンダチャナ

マライティッカ

 

「チキンビリヤニ」850円も「アンダチャナ」750円も「マライティッカ」600円も、確かな技術を感じる美味しさ。そして、どれもが非常に安いということもまた魅力。わざわざ車で行く価値のある名店です。

 

このエリアが新たなパキスタンカレーの聖地となるには、地元の方々が足を運ばなくてはなりません。このお店をきっかけに、新たなパキスタンカレーの聖地が生まれたとしたら楽しいですね。そんな期待を込めて。近隣の方はもちろん、カレー好きなら遠路はるばる行って損の無いお店です。僕もわざわざ東京から行った甲斐がありました\(^o^)/

取材・文:カレーおじさん\(^o^)/