【噂の新店】肉料理 逆鱗
人気立ち飲み店の2号店
焼鳥や焼肉など飲食店が密集する大阪・福島に、2026年4月「肉料理 逆鱗」が誕生した。ここは、梅田で1日100名以上が訪れることもあるほどの人気の立ち飲み店「肉料理PINE」の2号店。ただの店舗展開ではなく、アラカルト中心で5,000〜6,000円という使いやすい価格帯を維持しつつ、空間はラグジュアリーへと進化した。

扉を開くと、黒を基調とした古美術の展示室のような空間が広がる。和モダンを基調に、ビンテージの屏風や古道具が印象的に配されている。「日本の古いものが好きで、骨董市にもよく行くんですよ」と語る店主の松下聖輝さんの感性が隅々まで行きわたっている。

店主の松下さんは現在29歳。実家が飲食店だったこともあり、若い頃から料理の世界で生きることを決めていたそう。フレンチや和食で経験を重ねる中、コロナ禍で働いた焼肉店で“肉の面白さ”に引かれたとのこと。「焼肉屋では扱われていない部位も多いし、味付けもタレが中心。もっと肉料理は進化できると思いました」。その後、飛び込んだのが、肉割烹の名店「肉といえば松田」。そこで肉の扱いを徹底的に学び、26歳で独立した。

いただける料理はこちら!
料理は「コースでお腹いっぱいになり過ぎるより、好きなものを選んでほしい」という松下さんの思いからアラカルトがメイン。和牛を中心に、地鶏、河内鴨などの肉をジャンルレスに扱っている。
まずは「せんもの」の「和牛ユッケ 燻製卵黄ソース」から。仙台牛のサシの入った濃厚な部位とネギ、タクアンを和え、桜チップで燻した卵黄を使ったソースを。とろタクのニュアンスを持たせた一皿。とろけるような和牛の食味が魅力。

「本日の鮮魚と和牛刺し 奈良漬とあん肝のミルフィーユ」も「せんもの」。ハマチと和牛をミルフィーユ状に重ね、食感良く濃厚な奈良漬とあん肝のソースでつなぐ。仕上げに軽く炙って。夏らしい味わい。

メインの炭火焼きからは、和牛特選ロースをご紹介。仙台牛のクリを、炭の香りを移しながらじっくりミディアム寄りに焼き上げる。黒ニンニクの和風ソースとワサビが、肉の甘みを引き立てている。



こちらはオリジナリティー溢れる一品。卵黄ソースのタルタルを挟んだクロワッサンに、バターを「これでもか」とふりかけ、インパクト大! 甘塩っぱさとバターの香りがクセになる味わい。

最後は、アテにも〆にも最適なカツサンド。炭火でレアに焼き上げた赤身のマルを、味噌ダレと高菜入りタルタルでサンド。仙台牛らしい柔らかさと脂の旨みが際立つ。

この店のもう一つの特徴が、クラフトジンの充実ぶり。松下さんは、その多彩さと自由さを気に入っていると話す。スパイスやハーブの香りが肉料理と相性抜群で、ソーダで割れば爽快感が増し、肉料理を軽やかに楽しめる。

普段使いできる肉割烹
焼肉屋の仕入れ×料理屋の感性という独自の方向性で松下さんが目指すのは、ラグジュアリー空間ながら普段使いできる、新しい肉割烹。若い世代にも手が届く価格で、気軽に、でも一工夫ある肉料理を楽しんでほしいとのこと。「コスパのいいものを出して、値段ばかり高い業界に一石を投じたい」という松下さんの言葉が店づくりに貫かれているのだ。



