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焼きたての生地とサルサ選びに心躍る!「タコス・カルニータス」

料理は、3種の生地(2ピースで1セット)と3種の具材から2ピース分をそれぞれセレクトしてオーダー。そこに3種類の特製サルサとパクチーセットが付いてくるので、好みでトッピングして味わうのが基本スタイルとなっている。
生地の中でも、やわらかなトルティーヤ「タコス」は、一番オーソドックスなタイプだが、なま生地ならではのきめ細かな舌触りとトウモロコシの豊かな風味に、新鮮な感動があるはず。
具材のカルニータスは、豚肉をスパイスと一緒にラードで長時間煮込み、カラッと焼いてある。シンプルな塩味とホロホロの食感でどのトルティーヤとも相性がよく、一番人気。

「トルティーヤクラブコンボ」についている3種のサルサとパクチーのセットも、トルティーヤの味わいを引き立てる欠かせないアイテム。
サルサ・マチャは、4種類の唐辛子とピーナッツ、スパイスをブレンドしたオイルベースのサルサ。メキシコ風の食べるラー油のような味で、豆腐や麺料理のアレンジにも使える。
サルサ・ロハは、ローストしたトマトと玉ねぎを主体とした赤いサルサ。カルニータスのタコスやチップスと相性がいい。
サルサ・ヴェルデはフレッシュなトマティーヨ(緑色のほおずき)やアボカドを使用した緑のサルサ。酸味とまろやかなコクを感じられる。
サルサはどれも単品では辛みがあるものの、トルティーヤと合わせると気にならないので辛いものが苦手な人も安心してお試しを。


吉川さん
焼きたてのトルティーヤはもちろんのこと、一緒に出されるサルサやトッピング類で自分好みにカスタマイズできるのがとてもいい。ワカモレサルサ(サルサ・ヴェルデ)とサルサ・マチャを組み合わせるのがおすすめです!
タコスだけじゃない! ハマるトルティーヤ料理がほかにも
新感覚のメキシカンカナッペ「アルパストールのソペス」

トルティーヤ専門店ならではのラインアップで、ぜひ味わっておきたいのが、生地を厚めに焼いてからお皿形に成形し、さっと揚げた「ソペス」。表面はパリッと、中はしっとりとしていて、同じ原料でもタコスとはまた違う味わいと食感を楽しめる。
具材のアルパストールは、スパイスでマリネした豚肉の上に、ダイス状にカットしたフレッシュパイナップルをトッピングしたもの。甘辛い味付けが食欲をそそる。

吉川さん
メキシカンカナッペのソペスを食べられるお店は都内でも少なく貴重です。こういったタコス以外のアントヒートス(トウモロコシ生地から作られた一品)に力を入れているところも、トウモロコシから生地を作っているお店の強さです。
メスカル片手に楽しみたい本格味「チキンピピアンヴェルデのトスターダ」

トルティーヤを揚げた生地「トスターダス」は、パリッと軽やかな食感で、大きめなクラッカーのような感覚で食べられる。
具材のチキンピピアンヴェルデは、緑色のほおずき「トマティーヨ」ソースで煮込んだチキンで、鶏肉の旨みが広がりつつも酸味のあるあっさりした味わい。


吉川さん
ヴェルデソースの酸味と揚げたトルティーヤであるトスターダがよく合います。本格的なメキシカンな味です。メスカル飲みながら食べたいメニューです。
つまみにもおやつにも! 濃厚風味の「トルティーヤチップス」

焼き上げたトルティーヤの形が悪いものを冷凍しておき、ある程度たまったら油で揚げてチップスに。毎日使用するトウモロコシを変えているため、色はランダムに混ざった状態になっている。味付けは軽く塩をふってあるのみだが、パリッと軽やかな食感の後に濃厚なトウモロコシの味が広がり、ついつい手が止まらなくなる。


吉川さん
トウモロコシ粒から作られた生地のトルティーヤチップスはトウモロコシ本来の味がします。メキシコ在来種トウモロコシならではの味わい。子どものおやつにも、お酒のおつまみにも最適です。

まだまだタコス店と混同されがちだが、トルティーヤを通して新たな食文化を共有する場所を提供している「Tortilla Club TORTILLERIA」。
実はすでに自社工場での大量生産をスタートする準備も進めているという。
「ゆくゆくは、街のスーパーやコンビニに、普通にトルティーヤが並ぶようになればと。また、具材は何を包んでもいいので、タコスに限らず1週間に1回ぐらい、家の晩ごはんに差し込むとか、そんな風に試してもらいたいですね」
まずは一度、本場の焼きたてコーンコルティーヤを味わいに足を運んでみて。
※価格はすべて税込



