出世ごはん

デキるビジネスパーソンはこんなお店で食べている！　元銀座のホステス＆開運アドバイザーの藤島佑雪が、かつての同伴その他の経験から見極めた「出世する店」を「おいしい理由」とともにご紹介！

No.7　選べる麺で会話もラクラク、パワーランチにうれしい麺セット

はしづめ

わたくしの大好きな「はしづめ」グループ。もともと1949年に創業した製麺会社がオーナーだとは伺っていたのですが、お店のホームページを見てびっくり。「グランドハイアット東京」に「帝国ホテル」と新旧の高級ホテルをはじめ、たくさんホテルに卸されているんですね。しかも、中華麺だけじゃなくパスタにそば、うどんまで。麺ならなんでもお任せ！状態。あー、あのホテルの絶品担々麺も、ここが……なんて、いろんなことが腑に落ちました。

ウォン・カーウァイ監督の映画に出てきそうな上海租界チックな雰囲気の原宿店も、しっぽり和の古民家風かつ、名バー「サード・ラジオ」の2階という絶妙な場所にある青山店もこれぞ東京のオトナの店！　こういうこなれた上品＆エロティックなノリって、出そうと思ってもなかなか出せるもんじゃありません。長年、高級ホテルを通じて、ハイエンドなお客さまが求めるものを提供してきた製麺会社、社長が“ヌードルアーティスト”を自負されるだけのことはあります（メニューに表記あり）。

そんなわけで、わたくしが一番利用させていただいている広尾店は各国大使館員をはじめ、セレブな方々でいつも賑わっております。店内はカウンターや障子があって、まるで割烹のよう。コースでもいただける夜の四川料理もいいのですが、昼のセットメニューが非常にすぐれているのです。

出典：みるみんくさん

2,200円〜で「エビとアボカドのサラダ」などサラダ一品に、麺もの、デザート付き。1本300円の「春巻」をつけてもいいですが、正規のセットでも十分！　メインの麺は酸辣湯麺や焼きそばなど、ベースを決めつつ、スタッフの方がざるに持ってきてくれた見本から麺を選びます。山椒麺にごぼう麺、翡翠麺、全粒粉、中華麺など、そのときどきで6〜8種類からチョイス。担々麺にはピリッと辛い山椒麺がいいかなとか、トマト麺を鶏そばに合わせるのもいいかもなんて、麺を選ぶだけでもエンターテイメントになっていて、どうする？どうする？なんて言ってるそばから話が弾む。営業担当者からしてみると、願ってもないシチュエーションをお店が演出してくれるのですから、ありがたいったらありません。