世界で唯一トトロのシュークリームを販売する「白髭のシュークリーム工房」がオンラインストアをオープン!

世界で唯一ジブリ公認で「トトロのシュークリーム」を販売している「白髭のシュークリーム工房」。井の頭線・高井戸駅近くのテイクアウト店舗からスタートし、2013年に小田急線・世田谷代田駅近くの洋館の1階に移転。引き続きテイクアウト専門店ではあるものの、同じ建物の2階にある「トロ コーヒーアンドベーカリー」を利用することで、店内でも「トトロのシュークリーム」を味わえるようになりました。

店舗の周辺には緑がいっぱい

2018年11月には、テイクアウト専門の2号店「白髭のシュークリーム工房 吉祥寺店」もオープン。近年では日本だけではなく、世界各地から訪れるジブリファンなどにも人気のお店となり、休日は行列ができることも少なくありません。

トトロの形の決め手は、この特注の鋳型にあり!

人気の秘密は、その可愛らしい見た目と、可能な限り国産原料を厳選した優しい味わい。生地には、北海道産の小麦粉と生乳、国産のバターと砂糖、食塩と毎朝届く岩手県産の卵を使用。この自家製生地をトトロ形の特注鋳型に流し込み、その日の気温や湿度に応じて火加減を微調整しながらオーブンで焼き上げています。

また、こうした工程を経て完成する「トトロのシュークリーム」は、一体一体が個性的で、同じトトロは存在しません。そんな“あなただけのトトロ”を生み出す上で重要なのが、技術や経験が必要となる手作りであることなのです。

クリームも一つ一つ手作業で注入されます

クリームはオールシーズン販売されている「カスタード&生クリーム」と「チョコレート」に加え、抹茶やマロンなど季節のフレーバーを合わせた4種類が店頭に並びます。

冷凍・半解凍・解凍と3段階で楽しめる、フローズンシュークリームの「おとどけトトロ」

焼き上がりの後ろ姿は既にトトロ!

余計なものを使用せず、作り立てのフレッシュな味わいを楽しんでほしいという思いから、従来の「トトロのシュークリーム」は賞味期限が当日中でした。しかし「遠方の家族や友人、知人にも贈りたい」という声が多くあったそうで、2024年8月12日からオンラインストア限定で、日本全国各地へ配送可能なフローズンシュークリーム「おとどけトトロ」3,500円が誕生しました。賞味期限は発送日からおよそ60日と長くなったため、ご褒美スイーツとして自宅の冷凍庫に忍ばせておくのも良さそうです。

食べてもらえる瞬間を待つトトロの大群

構想から約4年の時を経て誕生した「おとどけトトロ」は楽しみ方も店頭販売とは異なります。冷凍のまま食べても半解凍で食べても、解凍して食べてもおいしくなるよう作られており、解凍した時間によってシュークリームの食感や甘さの感じ方が変化するのです。

解凍時間によって異なる味わいを楽しんで!

甘さ控えめでカチカチのフローズンシュークリームを楽しみたいなら、冷凍庫から出してすぐに召し上がれ。オーナーの白髭さんおすすめは、冷凍庫から10~20分経過した半解凍です。甘いもの好きな方は、冷凍庫から出して30分ほど待ってから食べてみてください。解凍が進み、クリームもやわらかいフワフワ食感になり、より甘く感じられます。製造の工夫について「従来のシュークリームよりもクリームの水分量を少なくしたり、しっかり泡立てた生クリームを使ったりと、細かい試行錯誤を重ねました」と白髭さんは語っています。

見た目も味もちょっぴりスペシャル! 1箱で4種の味を食べ比べ

宅配便の外箱を開けた瞬間からワクワクが始まる

そして注目したいのが、ギフトボックスです。店頭購入時とは異なる「おとどけトトロ」特製の、トトロの絵柄入りボックスが使用されています。この絵は宮崎駿監督が『となりのトトロ』公開時に描き下ろしたもの。雪に覆われたトトロとメイの絵の下に「わたしはだれだ…?」という言葉だけが添えられており「何が入っているのかな?」という箱を開けるワクワクがこの言葉と絵に詰まっています。

ギフトボックスの中にはジブリファン歓喜のリーフレットなどを同封

箱を開けると現れるのが「おとどけトトロ」やお店に関するリーフレットと、店頭購入時も同封されているスタジオジブリ・プロデューサーである鈴木敏夫さんが描いたトトロのシール。「おとどけトトロ」のリーフレットには、シュークリームの説明やおいしい食べ方についての解説がオリジナルデザインされています。

蓋を開けた瞬間、4匹のトトロと目が合ってドキドキ……!

さらにそのリーフレットたちをめくると、可愛らしく顔をのぞかせる4匹のトトロが! 実は「おとどけトトロ」は、店頭販売されているシュークリームとは異なるオリジナルのクリームをそれぞれに使用。

中身のクリームの味は葉っぱの色で判断できます

頭の上にのるホワイトチョコレートと水あめでできた葉っぱも、店頭のものより少しギザギザしており、色合いも異なります。ちなみにトトロの葉っぱと目や鼻も一つずつ手作りされているため、それぞれに表情が異なるのも見どころです。

写真左から「バニラ」「チョコレート」

白い葉っぱを頭にのせているトトロはバニラ味。マダガスカル産のバニラビーンズと北海道産の生クリームを使い、卵のコクを合わせた濃厚でしっかりとした味わいです。茶色の葉っぱをのせているトトロは、チョコレート味。カカオ含有量70%のビターなチョコレートとミルクチョコレートの2種類のクーベルチュールチョコレートを合わせることで、カカオ本来の華やかさと味の奥行きを感じるクリームに仕上げています。

写真左から「抹茶あずき」「ストロベリー味」

緑色の葉っぱをのせたトトロは、抹茶あずき味。色鮮やかな香りの良い宇治抹茶クリームに、北海道産のあずきを合わせており、抹茶のほろ苦さやあずきの優しい甘さが印象的です。ピンク色の葉っぱをのせているトトロは、ストロベリー味。隠し味に木いちごを使った自家製のイチゴソースと、生クリームをミックスし、フレッシュのイチゴも加えることで、さわやかな甘酸っぱさが感じられるようになっています。

世田谷代田の店舗1階入り口ではトトロとジジが皆さんをお出迎え

8月12日にスタートした初回の販売では、8~10月発送分の予約販売が、受付開始後間もなく完売するほど人気が殺到。9月10日にスタートした11月分の予約販売も当日中に完売していますので、ご予約はお早めに。

トトロが届けてくれるのは、そのおいしさだけでなく「誰かの誰かを思う気持ち」であると白髭さんは語ります。遠方に住む人はもちろん、家族や友人・知人への思いを込めて「おとどけトトロ」を贈ってみては。

▼「白髭のシュークリーム工房」オンラインストア

https://shiro-hige.stores.jp/

※価格は税込、送料別

撮影:佐藤潮

文:中森りほ、食べログマガジン編集部