〈New Open News〉
毎日、たくさんの新しいお店が登録されている「食べログ」。そんな「食べログ」のデータベースの中でも、オープン早々、高い評価の口コミがあったり、多くの「保存」をされたりしている『注目のお店』を食いしん坊ライターが紹介します。
DRIVING CREAM(東京・三軒茶屋)

2025年10月、三軒茶屋駅から徒歩10分ほどの場所に、シュークリーム専門店「DRIVING CREAM」がオープンしました。手掛けるのは、三軒茶屋を拠点にスイーツブランドを展開する 株式会社SOMEWHERE。瓶詰めチーズケーキの「cafe The SUN LIVES HERE」、ドーナツショップ「PARK SIDE DONUTS」など、国内外に店舗を展開。世田谷のキャロットタワーに加え、香港の複合施設「K11 MUSEA」にも進出するなど、地域に根差しながらグローバルな視点を持つブランドへと成長させています。

そんな同社が次に挑んだのが「DRIVING CREAM」。長年の人気商品であるシュークリームをリブランディングし、新たな製造拠点とともにスタート。場所に選ばれたのは、三軒茶屋から車が行き交う駒留通り沿い。車が走り抜ける“抜け道”のような通りは「ここからどこかへ出かける」という高揚感を感じさせます。

店舗は約150平方メートルの広さがあり、瓶詰めチーズケーキ「CHILK」をはじめとする製造拠点を備えつつ、ガラス越しにパティシエたちが働く姿を眺められるショップも併設。まるでドライブ途中に立ち寄ったロードサイドカフェのような雰囲気で、訪れる人にワクワクと安心感を与えてくれます。ヘリンボーンの床にはラワン材を用いるなど、経年変化を楽しめる素材を取り入れた空間に、大胆なウォールアートがアクセントを添えています。客席は9席と小規模ながら、特別な時間を演出します。

看板商品は、クッキーシューとパイシューを組み合わせた「ザクシュー」600円。表面には皮つきアーモンドを散りばめ、香ばしさとザクザク食感を実現。注文ごとにクリームを詰めるため、いつでもできたての食感を楽しめます。また、しっとり食感の「ドライビングクリーム」500円は、自家製クッキーで包んだシューに北海道産の乳製品を贅沢に使用したリッチな一品。2種類のシュークリームが、それぞれ異なる魅力で訪れる人を魅了します。

アメリカの広大なハイウェイ沿いに突如現れるガソリンスタンド併設のカフェ—。その偶然の出会いが旅の記憶に残るように「DRIVING CREAM」もまた、三軒茶屋で日常に小さな冒険と高揚感をもたらす存在になりそうです。ザクザク、しっとり、それぞれの一口が新しい気分転換になるはず。ぜひ、寄り道するような気持ちで訪れてみてください。
※価格は税込。


