福岡を快走!笑顔と出会いを届ける、「動くスナックアポロ号」
福岡市中央区の鳥飼八幡宮の境内に、グレーとブルーのカラーリングがなんともレトロで、キュートなデザインのバスが一台。移動型飲食店「動くスナックアポロ号」だ。
このアポロ号のそもそもの始まりは、福岡・大手門にある“泊まれる立ち飲み”をテーマにした「STAND BY ME」という人気のゲストハウス。常連客の「STAND BY MEで飲んだ後にハシゴできる場所があればいいなあ」という声にこたえて、「いっそどこにでも動ける移動型スナックを作ってしまおう!」と、誕生したという。
そして、「動くスナックアポロ号」が目指すのは単なる移動型飲食店ではなく、「福岡の街を楽しくする一大プロジェクト」。楽しくお酒を飲めるのはもちろんのこと、災害時の避難所をめぐるなどして社会貢献の役割も担っていく予定だ。
「アポロ号」は、5月18日にオープンしたばかり。雑談の中から企画が生まれ、スナックの雰囲気にぴったりな昭和45年マツダ社製・ライトバスを発見し……と、とんとん拍子に話が進み、オープンにこぎつけたという。ちなみに「アポロ号」という名前は、車体のフロント部分の丸みのあるデザインが、まるで宇宙船のようだから。
車内には14人が一度に入店可能。料金は2,000円で、ハイボールやジンジャーエールなどのドリンクが80分飲み放題になる。一つのテーブルを囲んで膝を付き合わせて座る空間は、修学旅行のバス車内のようなワクワク感があり、居合わせた者同士すぐに仲良くなれそうだ。
動くスナックアポロ号の“ママ”は日替わり。専業主婦やアロマセラピスト、経営者などさまざまなバックグラウンドを持つ“ママ”が店に立つという。リピーターも毎回新鮮な気持ちで楽しめそうだ。
ママセレクトのおつまみは一皿100円で、さらに、フードの持ち込みもOK。
おトクな3枚つづり(5,000円)の、入場券ならぬ“搭乗券”も販売している。
今後は、鳥飼八幡宮を拠点に通常営業を行いながら、各地のイベントにも出店する。さらに、自然災害が多い昨今、避難所などを巡る被災地支援の取り組みも展開する予定とのこと。ユニークな防災都市構想「Pop-up Commons」(トレーラーハウスなど移動可能な支援拠点を活用し、明るい地域コミュニティ作りを行うことによって防災・減災を目指す新しい取り組み)にも賛同している。「移動することでいろいろな場所に笑顔を増やしたい!」と、動くスナックアポロ号 “船長”の柴田玄一郎さん。
拠点の鳥飼八幡宮での営業日や時間は公式HPをチェック。笑顔をおすそ分けしてもらいに、ぜひ行ってみよう。
動くスナックアポロ号
場所:福岡市中央区今川2丁目1–17(鳥飼八幡宮内) ※営業時間・場所は日によって変わるため、公式HPをご確認ください
料金:1名あたり80分2,000円
公式サイト:https://snack-apollo.com
文:秋吉真由美