〈New Open News〉

毎日、たくさんの新しいお店が登録されている「食べログ」。そんな「食べログ」のデータベースの中でも、オープン早々、高い評価の口コミがあったり、多くの「保存」をされたりしている『注目のお店』を食いしん坊ライターが紹介します。早くもお店に訪問した食べログレビュアーのコメントも掲載！

麺処にぼし香（東京・水天宮前）

2023年10月、水天宮前駅から徒歩1分ほどの場所に横浜の人気ラーメン店「丿貫」直伝の煮干しスープが楽しめる「麺処にぼし香」がオープンしました。開店して間もないですが、既に行列のできる人気店。時期に合った素材を活かし、煮干しと食材の組み合わせを提案します。

店主は「ラーメンデータベース」の神奈川県の煮干し部門で1位をとり続け、「食べログラーメン EAST 百名店」にも選出されている「丿貫」を運営する会社に6年ほど勤務。鳥取1号店や横浜駅隣接のアソビル内の店舗の立ち上げを手掛け、店長に就任。そごう横浜店も立ち上げ、横浜エリアマネージャーとして務めた経歴の持ち主です。煮干しといえばここを食べれば間違いない！というお店をつくりたいと思い、同店のオープンを計画したそうです。

横浜に住んでいた店主は水天宮に来たことがなく、未体験の地だったとか。水天宮の街に来た時に、歴史を感じる雰囲気と落ち着いた空気感に惹かれ、街に魅せられたのが決め手となり、この場所に店を構えることにしたそうです。

水天宮に合わせ、落ち着いた色合いで景観を損ねないようにしたという外観は、夜はバーのようにも見え、街に溶け込んでいます。壁紙を煮干しカラー&和のテイストでまとめた、落ち着いた雰囲気の店内には、L字形のカウンターに客席が11席あります。清潔感があり、女性一人でも食事がしやすい空間です。

看板メニューは「濃厚煮干蕎麦」1,100円で、「丿貫」の定番とも言える濃厚な煮干蕎麦は、煮干しを惜しむことなく使用することに一番こだわっています。煮干し出汁が力強く主張していながら、重すぎず、程よいコクとキレのある上質なスープで、最後までおいしくいただけます。東京製麺の低加水のストレート細麺は、歯ごたえが良く、スープとの相性もバッチリ。低温調理の豚ロースはしっとりとしていて、肉のうまみをしっかり感じられます。刻み玉ねぎが良いアクセントになっていて、トッピングで「玉ねぎ増し」150円にする方も多いようです。

見た目のインパクトが強い「背脂の和え玉」400円もおすすめで、合わせて食べることによって、燕三条と呼ばれるラーメンに近いものに変わります。『和え玉とは何か』ということに関しても広めていきたいそう。ニンニクが利いた和え玉は、そのままでもおいしく、スープと合わせることでまた違う味わいを楽しめます。サッパリめが好きな方には「黒酢の和え玉」350円も用意。和え玉は50円引きでハーフにもできます。日によって「牡蠣の和え玉」500円や「蟹味噌の和え玉」500円があることも。

また、限定メニューも同店の魅力の一つ。「生ベニズワイガニ蕎麦」1,200円、「濃厚牡蠣蕎麦」1,200円、「甘エビ蕎麦」1,100円など、ここでしか味わえない魅力的な一杯が日替わりで登場します。気になる方はお店のSNSでチェックしてみてください。

煮干しラーメン好きが称賛する話題の新店。行列必至なので、訪問の際は時間に余裕を持っておでかけください。

食べログレビュアーのコメント

『「生ベニズワイガニ蕎麦」1200円
見事なセメント色スープに薄切りチャーシュー、白髪ネギ。
なお、10/25オープンから1週間は申告制で「特製セット（肉3枚＋うずら3個）」が無料サービスです。

スープはまずしっかりめの煮干し出汁。
そこに蟹の上品な旨味と甘みが加わります。

「煮干」らしく塩味がやや強め。
「丿貫」と同じ境港直送の紅ズワイガニを使用し、惹きのある旨さに仕上がってます。

麺は東京製麺所の低加水細麺。
パツパツ食感だけでなく、モチモチ感もある美味しい麺です。

チャーシュー薄切りはレアに見えてもしっかり火が通った一品。
サービスのうずらは味が濃いめに染みてます。

ベースのスープは「煮干蕎麦」でこの日は平子、鯵、片口鰯のブレンド。
限定は2，3日で変わる様で蟹の前は「牡蠣」でした。

煮干し好きはマニアが多いので、X限定の「泥煮干蕎麦（ドロニボ）」注文もチラホラ。
普通に美味しく食べるなら海鮮系の限定が良さそうな気がします』（デイルス・マイビスさん）