真っ赤だけどスープまで完食必至の旨さ。「豚スペアリブ鍋」

さて、ラスボス的な鍋料理の登場です。鍋は海鮮鍋、ダッカルビ鍋、キムチチゲ、牛ホルモン鍋、おでん鍋、味噌チゲなど多種あるのですが、イチオシは「豚スペアリブ鍋」。
日本だとスペアリブを鍋に入れよう!ってあまり思わないですよね。中国、韓国料理は鍋のメインがスペアリブということがしばしばあります。汁に浸ったスペアリブを手掴みでかぶりつくワイルド感が好まれるのかもしれません。

正式名称は「カムジャタン」と言って、スペアリブの他にジャガイモ、キムチ、白菜、ネギ、豆腐が入っています。 「カムジャ」はジャガイモ、「タン」はスープの意味だそうですが、豚の背骨のことも「カムジャ」と呼ぶのだとか。ジャガイモも豚の背骨も同じ名前ってどういうことなんでしょうね。
カムジャタンはもともと捨てていた部位の背骨を野菜などとともに煮込んで生まれた料理だそうですが、今では韓国でも肉がたっぷりついたスペアリブを使うそうです。
鍋のスープは、先ほどの蒸し豚や背骨、スペアリブから出たエキスがベース。他に発酵が進んだ酸味のあるキムチ、コチュジャン、一味、味噌、醤油なども加えたハイブリッド構造です。

猫田さん
味噌は日本のものではなく、もちろん韓国味噌を使用。「テンジャン」と呼ばれ日本のものよりコク深い味わいが特徴です。

唐辛子もたっぷりで「辛そ~!」と思うでしょう。でも辛いだけじゃない! 味噌のまろやかなコクや肉&野菜から出た出汁で辛さより旨みが際立っています。

猫田さん
もちろん、辛いのが好きな人は「もっと辛く!」とオーダーも可。韓国料理は、追い唐辛子をしたり自分好みの調味料を加えたりとカスタマイズしながら食べるものだそう。

一度下茹でしてあるスペアリブは柔らかく、骨からスッと外れます。写真のように箸でなんて上品に食べず、ワシワシとかぶりつきましたけど!
生マッコリと韓国焼酎で宴や~

韓国料理といえばマッコリですよねえ。米や小麦、麹などを乳酸発酵させた甘酸っぱいお酒ですが、こちらでは「生」のマッコリを用意。加熱処理をしていないので微発泡の爽やかなシュワシュワ感が楽しめます。

猫田さん
専用のマッコリ壺で出してくれます。アルコール6%程度と日本酒に比べて低いので、なんぼでも飲みましょう♪


猫田さん
最近人気の焼酎「チャミスル」もいろんな味が揃います。マスカットやすももなどは甘くて、ジュースみたいなもんです(私にとっては)。

この店の良いところは、お姉様が営む神戸元町の中国料理「祥龍」の名物焼き小籠包や焼売などもいただけること。これも絶品なのです。これからは名古屋コーチンを使った鍋など登場予定だとか。鍋、制覇したいっすー!
