お菓子博士・猫井先生の洋菓子講座〈四限目:チョコレート〉

全国で今注目のスイーツ店を100店集めた「食べログ スイーツ 百名店」の中から洋菓子専門店に絞り、毎月一種類のスイーツを通して、現在の洋菓子の傾向をお菓子の歴史研究家・猫井登先生に分析していただくこの連載。第四回は、もう少しでバレンタイン!ということで、「チョコレート」について学びたいと思います。

チョコレートは元々「飲み物」だった!

 

【1】ボンボン・ショコラが代名詞「ピエール・マルコリーニ」

出典:waterfallさん

 

ベルギー・ブリュッセルのショコラティエ。1995年、パティシエの世界大会「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー」優勝。ショコラマニアとしても知られ、早い時期からカカオ豆の産地に赴く。カカオ豆からチョコレートを製造できるアトリエを完備。赤いハートのボンボンショコラは氏のトレードマーク。バレンタイン用には、スタイリッシュなハート型のボックスがオススメ。

【2】パリで絶大な人気を誇る名店「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」

出典:K-BIGSTONEさん

出典:ライアンままさん

 

「ガナッシュ(チョコレートクリーム)の魔術師」との異名を持つ、ランクス氏は、多くのモダンショコラを考案した。繊細な味わいのフルーツ風味のガナッシュも多く生みだし、フランボワーズの果肉で風味付けした「サルバドール」、フレッシュなレモンピールを使った「アンダルシア」などは、名作中の名作といわれる。今もパリで絶大な人気を誇る老舗チョコレート店。

【3】日本を代表する世界基準のショコラティエ「パティシエ・ エス・ コヤマ」

出典:辣油は飲み物さん

 

小山進氏は、2017年のインターナショナル・チョコレート・アワーズ世界大会の4部門で金賞、サロン・デュ・ショコラで発表される、フランスで最も権威あるショコラ愛好家「C.C.C.(クラブ・デ・クロクール・ドゥ・ショコラ)」のランキングで7年連続で最高位の「ゴールドタブレット」を獲得するなど、世界を舞台に活躍している。毎年、バレンタイン用に大会で入賞を果たしたチョコレートのアソートボックスが発売されるので注目。

 

【4】チョコレートの名門“ドモーリ社”のチョコレートに出会える「ノンナアンドシディ」

出典:デセールさん

出典:まろんママさん

 

イタリア食材を販売するセレクトショップ&バール。注目は、こちらで販売されているイタリア・ドモーリ社のチョコレート! ドモーリ社は、1994年イタリアピエモンテ州トリノで創業。創業者のジャンルーカ・フランゾーニ氏は、世界中から最高品質のカカオ品種を見つけ出し、自社農園などで栽培。カカオ豆の発酵、焙煎といった段階からチョコレートになるまでの全工程を自社で行う。カカオ豆の個性をストレートに味わえるチョコレートを味わってみて! バールでは、ドモーリ社のチョコレートで作ったホットチョコレートも楽しめる。