マッキーさん流の「義経鍋」の楽しみ方とは?

それでは、義経鍋の牧元流お作法をお伝えしたい。

1) まず馬脂を敷いて、しらたきを焼き、水分を抜いて歯ざわりを良くする。

2) その間に、ロース刺し、ハツ刺し、こうね刺し(たてがみの部分にある皮下脂肪)を味噌ダレで食べる。ロースのしなやかさ、ハツの弾ける鉄分、こうねの溶けるような脂の甘みを楽しむ。

3) しらたきが仕上がったらネギを焼く。ネギの上にも馬脂を置き、よくよくネギに染み込ませる。

4) いよいよ馬肉。一旦溜まった脂につけてから焼くといい。片面に焦げ色がつくくらい焼いて、もう片面は軽く焼く。肉を口に頬張った瞬間、肉汁溢れ、牛と違って後口が軽いので、何枚でもいける。

5) たまにはコンフィにするのもいい。馬肉とネギを脂だまりに突っ込んでおく。低温の油で蒸し焼きされた馬肉の上品な滋味も捨てがたい。

6) ピーマンは焼いたほうがいい。皮面だけを下にして焼き、内側に塩を振る。するとこれが甘く仕上がるのだな。

7) 終盤はタレ焼きがオススメ。タレにつけてから焼くと大至急ご飯が恋しくなる。

以上である。

とにかくこの鍋というか馬焼肉、箸が止まらないのである。