〈New Open News〉

毎日、たくさんの新しいお店が登録されている「食べログ」。そんな「食べログ」のデータベースの中でも、オープン早々、高い評価の口コミがあったり、多くの「保存」をされたりしている『注目のお店』を食いしん坊ライターが紹介します。

焼肉 ここのみ(東京・恵比寿)

2023年6月30日、恵比寿駅から徒歩2分ほどの場所に、東京でも“此処のみ”でしか食べられない「黒毛和牛」を提供する「焼肉 ここのみ」がオープンします。プロデュースしたのは、2万軒以上のお店を食べ歩き数多くのメディアで活躍された美食家で「食べログ フレンチ TOKYO 百名店」にも選出されている“シンプル+オリジナリティ”をコンセプトにおいしさの本質に迫る「ボニュ」のレストランオーナーである来栖けい氏。その素材を使う意味、個性や持ち味を120%伝えることを何よりも重視し、どこよりもシンプルでありながらどこにもない「おいしさの先」を提唱する来栖氏のこだわりが詰まった極上の肉を堪能できます。

同店で味わえる特別な肉をご紹介。まずは、日本最古の蔓牛で幻とも称される「竹の谷蔓牛(たけのたにつるうし)」です。岡山県新見市で平田五美氏が守り続け、その意思を継いだ「竹の谷蔓牛推進協議会」の協力を得て提供が実現。純血系牛の味の特徴は、なんといっても濃厚な肉の旨みと、雑味のないすっきりとした脂にあります。この味には200年以上の歴史があり、和牛本来のおいしさを感じることができます。

全国肉用牛枝肉共励会「名誉賞」受賞の「村上牛」は、自然豊かな環境下で、コシヒカリの稲わらなど工夫した粗飼料を与え、きめ細かな飼育により育まれた牛です。数ある黒毛和種の中でも、特に芳醇で柔らかくとろけるような赤身肉は絶品。肉の旨みや上質な脂肪の香りが溶け合い、噛めば噛むほど深い味わいです。

国指定天然記念物「見島牛」は、竹の谷蔓牛と同じく日本で3種類のみと貴重な日本在来種。そのため、年間の出荷頭数に制限があり、ほとんど流通のない幻の牛肉です。離島の厳しい環境と自然の中で育まれ、筋肉中にエネルギーを蓄えた「見島牛」は、鮮やかなサシの入った天然の霜降り肉で、日本の牛ならではの濃厚な旨みが凝縮しています。

日本の純血黒毛和牛の濃厚な旨みと、主流の牛のいいとこ取りをしたハイブリッド型の「蔓草牛」は、竹の谷蔓牛を親に持つ交雑種で、現在年間12頭程の出荷と限られています。しっかりした噛み応えと湧き出るような旨みが特徴で、野性味溢れるおいしさを楽しめます。

店内は高級感があり、部屋ごとにコンセプトが異なるおしゃれな大人の空間。デートや大切な人との会食など、ゆったりと食事の時間を過ごしたい時にぴったりです。ロースターは、煙で肉を燻し芳醇な香りを与えるために、あえて上引きロースターを使用。近年、煙が上がらないと焼肉業界で流行っている下引きロースターは、煙がサイドに吸い込まれてしまう為、“肉を燻す”ことには弱く「焼肉」としてのポテンシャルを引き出しきれません。見た目の高級感も魅力的ですが、客が“おいしい物を食べる”ことを考え、設備にもこだわっています。

コースは「本日の村上牛コース」10,800円、「本日の村上牛と純血牛のコース」(村上牛 + 竹の谷蔓牛 or 蔓草牛 or 見島牛)16,200円、「本日の純血牛コース 」(数量限定、竹の谷蔓牛 or 蔓草牛 or 見島牛)21,600円となっています。また、不定期開催で「来栖けいフルアテンドコース」(竹の谷蔓牛 or 蔓草牛 or 見島牛)27,000円というスペシャルなコースもあるそうです。
アラカルトでは「純血系和牛と村上牛の盛り合わせ」2人前10,800円。こちらは人数に合わせて対応が可能です。

一度食べたら忘れられない肉は、特別感を得られること間違いありません。贅沢な空間と、肉に託された極上の味わいを堪能しに足を運んでみてはいかがでしょう。

※価格はすべて税込、サービス料別

※「食べログ」に掲載されている情報をもとに、料理名・金額等を掲載しております。 営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、最新の情報はお店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。

文:佐藤明日香 写真:お店から