3つの系列店のパティシエたちによるデザートの競演
「PutON Café」は「点心HOLiC」よりも1時間長く15時半まで営業するカフェ。テーブル席やソファ席の利用も可能だが、おすすめはプールのあるテラス席だろう。
「EXSTION」の会員が利用できるプールだが、カフェおよびディナー中は遊泳タイムではないので、外の空気を感じられる開放的な空間でお茶ができる。
人気は3種のパフェ。グループの「Amandier」「WAJO」「薫 HIROO」の各パティシエがそれぞれ考案したもので、本来ならそれぞれの店に足を運ばなければ食せないパティシエのデザートが一堂に揃う贅沢ぶりだ。
黒が印象的な「パルフェ ノワール」は、甘みを控えた竹炭マカロンと胡麻アイス、コーヒーゼリーの組み合わせが秀逸な和のパフェ。黒豆や竹炭で黒く色付けしたパンナコッタなどとことん黒にこだわっている。
こちらは「WAJO」のパティシエ勝俣さんによる「季節の柑橘パフェ」。取材のあった5月中旬は、フレッシュな文旦とブラッドオレンジを使用していた。パフェ上部は柑橘果汁のエプスーマ。爽やかな香りと、軽やかな泡が、中に隠されたココナツのソルベとバニラのアイスを引き立ててくれる。一番下のライムの香り高いジュレも絶品だ。
先に紹介した2つのパフェは通年提供のパフェだが、「薫 HIROO」のパティシエ室岡さんによる「国産いちごとピスタチオのパフェ」は季節限定となっている。
使用するいちごは、埼玉県オリジナル品種「あまりん」。酸味が少なめで甘みがあり、実がしっかりしていて食べ応えがある。
フレッシュないちごから作ったいちごソースの上に、ピスタチオのセミフレッドとメレンゲで作ったカップを置き、カップの中にはフロマージュブラン。周囲はたっぷりのいちごで囲み、こちらもフレッシュないちごで作ったソルベを飾る。
パフェ全体のバランスが良く、いちごのおいしさを存分に味わえるようになっている。
6月以降に「あまりん」の旬が終了していちごの種類が変われば、パフェにもちょっとした変更がされるだろう。その時々のいちごとスイーツの共演が楽しめそうだ 。