お酒好きを公言するモデル、村田倫子が呑み屋パトロールをする連載。ファッション誌『mer』や『mina』などで活躍するモデルでありながら、「二日酔いは当たり前」という豪快な飲み方がなんとも男らしい! 大学生時代の居酒屋バイトで仲間と飲む楽しさを覚え、それからは食べログの「行きたい」を増やす日々が続いているのだとか。そのジャンルは主に呑み屋。

 

そんな飲み道楽だからこそ「同世代の人にもっと外食、外飲みを楽しんで欲しい!」と願っている彼女が紹介するお店とは? 本人が行ってみたいお店から行きつけのお店まで、さまざまな“呑み屋”が登場します。

呑み屋パトロール vol.2『オオモリヤ』

 

こんにちは。村田倫子です。

前回行きつけの焼き鳥屋をご紹介しましたが、今回も私の秘蔵っ⼦の中からピックアップしました!

三軒茶屋のディープゾーン三⾓地帯に軒を連ねるここ『オオモリヤ』は、昭和レトロな古⺠家が⽬印です。

席は⽴ち飲みカウンターと⼩さいテーブルが3つほど。曜日、時間帯かかわらず、いつでも賑わっている地元の愛され居酒屋です。
(本当は秘密にしておきたかったけれど、皆さんとハピシェアするぞ〜)

キュッとコンパクトな店内。暖簾をくぐった瞬間から「ここ居心地良い!」と確信してしまう空間です。温かみのあるライト、レトロなポスターがまた粋を感じて良し。⼈が集う理由も納得です。

 

開店直後にお邪魔したのですが、既に仕事帰りのサラリーマンやお⼀⼈様女子で賑わっていました。やっぱり⼈気だねぇ。
はい、ひとまず私もビールで乾杯。

今⽇もお疲れ様です!!!!!(後ろのレディも⼀緒に乾杯)

 


ビールの余韻に浸っているうちに運ばれてきたお通しは、⿃刺しと卵のにぎり。そして、150円プラスするだけで、なんと⾺刺しの握りまでついちゃうんです。(もちろん迷いなくオーダー)

 

お通しの時点から、もうときめきメーターの指針がビュンビュン。


⼿書きにほっこり愛を感じるメニューには、魅惑的なお品がずらり。


どれを⾷べようか迷ってしまいます。いや、でもまずはオオモリヤに来たからにはこれを頼まねばはじまらない!(ニヤリ)


ここイチオシの新鮮な⿃刺し盛りさーん「さつま知覧どり 4種 980円」。本場のおいしさを、ここ三軒茶屋で堪能できるのです。

 

福岡から、はるばるやってきた⿃様はもうプリプリのコリコリの⾷感。
先週九州で⾷べて悶絶した、タコ刺しの⻭ごたえを思い出します……。鶏の圧倒的パフォーマンス⼒、恐るべし。

 

そしてこの良⼼的すぎる価格設定にもはや恐縮。

 

刺しでこのクオリティー、焼いたり炙ったりなんてしちゃったら……?

 

もう、頼まないわけにはいかないでしょ。


はい、私⼀押しの「⽩レバーの炙り 490円」(前回読んでいただいた⽅はお分かりだと思いますが、どうしようもないレバーホリックなのです)

絶妙な炙りマジックにかかったレバーの勢いは⽌まらない。⾆でジュワッと溶け落ち、旨味と⾹りが⼝いっぱいに広がります。

「はぁ〜」と思わずため息をこぼさずにはいられません。

 

しかし、まだまだこんなもんじゃないぜ、『オオモリヤ』。せっかくなので、炙りをもう⼀品。


こちらは「とりとろの炙り 490円」。メニューの横には、「限定!激レア!」との⽂字が。そう、希少部位なのです。

 

刺しでも絶品だったとりとろは、炙りにかかるとチャームポイントのプリッとした⻭ごたえを残しつつ⾁⾁しいワイルドな⼀⾯を見せてくる。なんて罪な⼦や。⿃以外の料理も魅惑的なメニューが満載。


オススメなのがこの「こだわりの卵シリーズ」。こちらもお⾁同様、“知覧どり”の卵を使⽤している逸品。オカンの⽟⼦焼は⼤根おろし、アネキの⽟⼦焼にはチーズソースがかかってます。明太チーズまである辺りが……。

 

飲み屋で⽟⼦焼き、だし巻き⽟⼦を発見したら迷わずオーダーがマイルールの私にとって、種類、サイズが豊富なシステムはかなり魅⼒的。

ということで、頼みました「オカンの玉子焼 M 420円」。どこか懐かしい、ほっくりした卵の⽢みを感じる⽟⼦焼きはネーミング通り、実家のご飯が恋しくなりました。美味しい料理にビールも気付けば空っぽ。

 

⼆杯⽬へ突入!ということで、「⽣すだちハチミツハイボール 470円」をオーダー。レモンやグレープフルーツは定番だけど、すだちや柚⼦を⽣搾りで楽しめるお店にはあまり出会えないので嬉しい。

他にも、「ワイナリーのブドウ酢ハイボール」や「バルサミコハチミツサワー」など、遊び⼼溢れるラインナップが新鮮でした。

お⼝直しには、さっぱりとしたバルサミコソースがかかったトマトスライスを。トマトもあればついオーダーしてしまう一品です。酸味と⽢みがみずみずしいトマトに絶妙に絡み合って、お洒落美味しい味。

しかし、量はお洒落盛りではありません。がっつりトマトさんどーん!(最⾼!)

そして、隠れ逸品「⾃家製スモークチーズ 490円」が登場。燻製ってずるいですよね……。その⼦のいいとこを⾶躍的に伸ばしてくるので、またまたジョッキに手が伸びてしまう……。

 

⼀つ⼀つの料理が、しっかりボリューミーなので、気づけば満腹寸前。一人3,000円くらいで心もお腹も大満足。安く飲みたい方、同店は激アツですよ?


今回、⿃さん充を極め、お腹いっぱいでトライできなかったのですがこの魅惑的な異彩を放つバターチキンカレーがずっと視界にちらついたので、次回こそはトライしたいなあ。シメのカレーなんて贅沢すぎる!(私、実は連載を持たせていただいているほど、カレーも好きなのです)

また近々来ることを誓い、今日はこの辺で。また来月お会いしましょう!

 

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