まるで宅飲みのような気軽さで楽しむパン飲み

「たむらパン」で楽しんでほしいのが“パン飲み”。銀座のアートと音楽とお酒が楽しめるカフェバー「月光荘サロン 月のはなれ」で店長を務めていた真紀子さんが作る総菜はセンス抜群。もちろん、裕二さんの作るパンとも好相性だ。
ぜひ試して欲しいのが、自家製みそ&バターやしょうゆ&バター、塩&オイルなど10種類以上ある“パンのお供”。お供と一緒に食べれば、パンの味わいがこんなに豊かに広がるのかと楽しくなってくる。

おすすめメニューは「盛り合わせ」。総菜などに加えて、裕二さんの元同僚が作ったチーズ工房「ハル フロマジュリ」のチーズも盛り合わせられる。このチーズが秀逸。クリーミーなコクが滋味豊かな味わいのパンをさらにおいしくしてくれる。総菜をつまんだり、チーズをのっけたりと自在に楽しんでいるとワインが進んで止まらなくなること請け合いだ。

アラカルトでおすすめしたいのが「モツ煮」。パンに合う塩味のシンプルなモツ煮。昆布だしとニンニクの旨みたっぷりのスープに、バゲットをたっぷり浸して食べるとやみつきになるおいしさだ。
パンとアートとお酒とつまみで心を満たす

「たむらパンという名前はユニット名なんです」とニコニコ語る、真紀子さん。“らパン(lapin)”とはフランス語でウサギのことで、二人ともうさぎ年ということにちなんで名付けられた。
「ベーカリーというより文化の交差点のような場を作りたいと思いました」と真紀子さんは語る。パンとアートとワインとつまみ。どれも「たむらパン」には欠かせない。近所の人たちがふらっと立ち寄って、パンを買ったり、アートを楽しんだり、仕事の疲れをパン飲みで癒やしたりと、気軽に利用してもらえることが理想だという。
不思議だけど、居心地がよくいつまでも二人と話をしていたくなる空間。長く愛されるベーカリーになりそうだ。