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シンプルだからこそ違いは歴然。ハンバーグ王子も絶賛のハンバーグ&ステーキ!
産地の異なる2種の和牛を2段階で手ごねした「おが屋ハンバーグ」
ハンバーグの土台となっているのは、粘りが出るまでしっかりと手ごねした新潟産の和牛。仕入れ次第で黒毛和牛か短角牛のどちらかが使用されている。そこにほぼ同量の少し粗く挽いた九州産黒毛和牛を混ぜ入れ、優しく包み込むように成形。網目のある鉄板で表面を香ばしく焼いてから、250℃のオーブンでじっくり肉汁を閉じ込めている。こうして和牛ならではの上質な香り、ふわっと柔らかな口当たり、口のなかで肉汁があふれる三拍子そろったハンバーグに仕上がるのだ。
松島さん
むちむちの肉感とジューシー感のバランス良いハンバーグです。なによりもライスが欲しくなる味わいなので、ライスにのせてひたすらガツガツと食べ進めるのがおすすめ。お腹も心も満たされます!
ライスに使用しているのは魚沼、佐渡と並ぶ新潟の米どころ岩船産のコシヒカリ。「学生さんに出せる価格でおいしいものを提供したい」という小川さんの熱意に応じ、お店の常連だった学生さんの実家である契約農家が採算度外視で直送してくれるそう。玄米で届いたお米を、その日に使用する分だけ精米し、最高の状態で香り高く炊き上げている。
富士山の溶岩プレートで絶妙な火入れ具合を楽しめる「おが屋ステーキ」
定番の牛ステーキは、赤身ならではの力強い旨みがありながら肉質は柔らか。使用されているのはラウンドカルビという骨盤の内側にある運動量が少ない部位だ。肉の良い香りが出るまでフライパンで火を入れ、250℃のオーブンで熱した富士山の溶岩プレートにのせて提供される。
松島さん
こちらのステーキは、溶岩プレートでしっかりと火を入れてから、歯ごたえある仕上がり、かみしめる度に感じる旨みを楽しみました。ライスだけでなく赤ワインとも合わせたくなるような味わいです。
和風の味が染み渡るぷりぷりな「とりの唐揚げ」には中華風甘酢醤油がベストマッチ
つまみの定番は醤油、ニンニク、お酒などに丸一日漬け込んでから、丸めて揚げる特製の唐揚げ。衣はサックサクで、もも肉の心地よい弾力もたまらない。食欲を一層刺激する自家製甘酢醤油は、30年ほど前に学んだレシピを小川さんがアレンジして発展させたものという。
松島さん
甘酢醤油がかかったぷりぷりっとジューシーな唐揚げ。ライスとの相性が良いのはもちろん、ハイボールやビールとの相性もばっちり。ランチタイムでもディナータイムでも、どっちでもいただきたくなる一品です。
長年研究してきた最高の焼き加減で提供する「グリルチキンステーキ」
唐揚げと同様に国産鶏もも肉を使用した一品。フライパンでじっくり皮目を焼いて、余計な脂を落としつつ、パリッとした食感に。日本酒でフランベして香ばしさを出してから、250℃のオーブンでしっかりと火を通している。
松島さん
ぷりぷりっとやわらかな鶏もも肉のステーキ。ソースとの相性よろしく、ライスでもビールでも、両方ともあわせたくなるような味わいとなっています。
どの料理からも感じるのが、老若男女に響く普遍的なおいしさ。幼い頃にファミリーレストランで味わったような定番の味を、小川さんは素材、技術ともに高いレベルで昇華している。
シンプルでありながら心を満たしてくれる、まさに「人を幸せにする料理」。優しくほほえみながら「生産者さんや常連さんあってのお店です。これからも人とのつながりを大切にしてきたいです」と話す小川さんの人柄も、温かみのある料理に宿っているようだ。