〈New Open News〉
毎日、たくさんの新しいお店が登録されている「食べログ」。そんな「食べログ」のデータベースの中でも、オープン早々、高い評価の口コミがあったり、多くの「保存」をされたりしている『注目のお店』を食いしん坊ライターが紹介します。
æ(東京・渋谷)
“zero-waste(廃棄ゼロ)”をコンセプトに掲げるカフェ&バー「æ(アッシュ)」が、“ごみゼロの日”である5月30日にグランドオープン。バリスタチャンピオンの石谷貴之氏がパートナーを務め、サステナブルかつ世界トップレベルのコーヒー&コーヒーカクテルを提供します。
店名の「æ」は、コーヒー豆と、無限の可能性を表す“∞(インフィニティ)”に形が似ていることから採用したとか。コンセプトである廃棄物ゼロを目指し、メニューからオペレーションまで様々な取り組みに挑戦しています。
例えば、カフェで最も多い廃棄物のコーヒーかすは、三浦半島の青木農園で肥料化。収穫した野菜をメニューに取り入れて循環させるほか、かすそのものをカクテルの材料としても活用しています。
さらに、店舗で破損したコーヒーカップや皿を回収して肥料にする“BONEEARTH(ボナース)”と提携したり、メニューやショップカードは二次元コードに置き換えてペーパーレスにしたり、壁面素材に廃棄デニムを使っていたりと、様々なアイデアを試行・実行しています。
コーヒーメニューの看板は、バリスタ・石谷氏が監修する「æ オリジナルブレンド」2種類。「浅煎り」は「LEAVES COFFEE ROASTERS」に、「深煎り」は「OBSCURA COFFEE ROASTERS」にと、それぞれ得意とするロースターへ焙煎を依頼するこだわりぶりです。
シングルオリジンが全盛の今、バリスタの経験と個性を表現できるブレンドをあえて採用することで、年間を通じてブレない味わいを提供できるのだとか。
カクテルは、2つのコンセプトのもと、バラエティに富んだメニューを揃えています。
1つ目のコンセプト、“Coffee Cocktails”として提供する「エスプレッソマティーニ」や「フラットホワイト」「コルタード」は、その名の通り、カフェのコーヒーメニューをアレンジしたカクテル。
「エスプレッソマティーニ」は「オリジナルブレンド」同様、苦味を利かせたクラシックな“深煎り”と、フルーティーな“浅煎り”の2種類から選べます。
もう一つのコンセプトから生まれた“Zero-Waste Classics”は、バーのカクテルを仕込む際に出る副産物や一度抽出した素材を活用する、「æ」オリジナルのクラシックカクテルシリーズ。抽出後のハーブやスパイス、果実など、これまで廃棄していた食材を別の角度から見直し、新鮮なフレーバーを引き出しています。
その他にも、コーヒー豆の生産時に捨てられる果肉部分“コーヒーチェリー”を使用した「オリジナルカヌレ」など、多種多様なメニューがずらり。コーヒーは、テイクアウトも可能です。