「粉雪衣」のベストパートナー、「ヴィーガンタルタル」にハマった!

ではそろそろオーダーしてみましょう。コロナ時代に誕生しただけにデジタル化しています。オーダーは各席に置かれたタブレットで行い、食事が済んだらレシートをもらって入口付近にあるセルフレジで会計をします。最初は戸惑うかもしれませんが慣れるととても簡単。お箸やお手拭きなどはカウンター下のボックスに入っているし、いちいち「すみませ〜ん」と呼ばなくても良いのでストレスフリーです。

1品目が揚がる頃合いを見計らって用意されるセット

定食は「タルタルNUMAセットA(海老フライ、鯵フライ、チキンささみカツ)」1,800円か「タルタルNUMAセットB(海老フライ、鯵フライ、豚フィレカツ)」2,100円の2種類。フライやカツは単品でも用意され、その他にも「牡蠣フライ」350円や「トッピングイクラ」400円もあり、フルーツを使ったオリジナルサワーやナチュラルワインと楽しむことができます。

今回は「タルタルNUMAセットA」をオーダー。1品目の海老フライが揚がる直前に、タルタルソース、ご飯、味噌汁、ピクルス、キャベツのセットが用意されます。羽釜で炊いたご飯と味噌汁はなんとおかわり自由です。

お鮨屋さんの付け台のように席ごとに設置された揚げ網

海老フライにまとわせた「粉雪衣」は見るからにサクサクで、食べてみると絶賛されるだけあり、サクッとして、フワッと軽く、口溶けが良い。海老は中心がほんの少しだけレアに仕上がり、歯切れも良く、食感はプリップリ。まだホワホワと湯気が出てくるところを見ると、火入れにも三谷さんの余熱を駆使する独特の技術がしっかり受け継がれています。

どの調味料を合わせるかも、楽しみのひとつ

テーブルの上には「青じそドレッシング」「NUMAソース」「NUMA酢」「謹製 まさじろうさんのマルオウ純正胡麻油」「ヒマラヤ岩塩」「山椒」「カレーパウダー」「からし」が置いてあり、味変が楽しめます。

やらずにはいられない海老のダイブ!

しかし、ここはやはりタルタルでしょう。お約束のように海老をタルタルの沼に沈めてみます。お〜、このタルタルはいまだかつてない軽さです。

2品目は鯵です

海老を食べ終わりそうな頃、次は鯵が網の上に置かれます。そのまま食べてみると、長さは12cmほど、厚みは1cmくらいありそうな大きな身はふっくらと仕上がっています。「タルタルソースとNUMAソースで試してみてください」という言葉に早速トライ。とにかくタルタルがおいしい! 「粉雪衣」に合うようにと開発されたタルタルは、豆乳ベースのマヨネーズ、タマネギ、ケッパー、フルーツなどで作ったヴィーガン仕様で、コクと酸味は十分あるのに驚くほど軽い。たっぷりつけてももたれることがありません。

揚げ物革命を起こす3つの最強マッチング!

最後はチキン南蛮(チキンささみカツ)

ラストを飾るのはチキンささみカツです。ぜひとも「ヴィーガンタルタル」と「NUMA酢」で食べてほしいとの思いから「チキン南蛮」とネーミングされました。これが想像を超えるおいしさで、ささみはしっとりとやわらかく、サクサクの衣にピッタリ! これも低温揚げの為せる業なのか。そこにタルタルをのせて「NUMA酢」をかけると……、はい、チキン南蛮の新しい扉が開かれました。

「豚フィレカツ」(700円)

せっかくなので三谷さん直伝の「豚フィレカツ」を単品でいただきます。「NUMAソース」と「からし」という定番も捨てがたいですが、三谷さんオススメの「ヒマラヤ岩塩」と「とんかつ成蔵」でも使っている「まさじろうさんの純正胡麻油」で味わってみます。なるほど、これは衣のおいしさが引き立ちます。「粉雪衣」は糖度の低いパンを粗めに挽いた水分含有量が多い特別仕様のパン粉。それを低温でゆっくり揚げることで水分が飛ぶからサクサクでフワフワになるのです。

鍋に入った18リットルの油はランチ後にすべて取り替えます

揚げ物は胸焼けしてしまうと言う人もいますが、こちらはそんな心配ご無用です。一般的に胸焼けの原因は、パン粉が焦げるほどの高温で揚げることで下に溜まった揚げカスが酸化するから。こちらではランチタイム後に3つの鍋の油をすべて取り換え、常に油をきれいに保っています。また使用している低糖度のパン粉自体が、低温で揚げることで焦げづらく、酸化しづらいのです。だから思う存分、お腹が膨れるまで揚げ物三昧できる幸せを満喫してください。

こだわりの揚げたてフライ、炊きたてのご飯、そしてヘルシーなヴィーガンタルタルソース、この最強マッチングに食欲が止まりません!

※価格は税込です。

※外出される際は人混みの多い場所は避け、各自治体の情報をご参照の上、感染症対策を実施し十分にご留意ください。

※営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、最新の情報はお店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。

文:高橋綾子
撮影:三好宣弘(RELATION)