【カレーおじさん \(^o^)/の今週のカレーとスパイス#49】「ゼロツー ナシカンダール トーキョー」

大阪でスパイスカレーの間借りカレー店としてスタートし、カレー激戦区・谷町四丁目エリアで独立して「食べログ カレー WEST 百名店」に選ばれるほどの人気店となったゼロワンカレー。それが東京・田町に移転し「ゼロワンカレーA.o.D」として独自性のある南インド料理とお菓子のお店にパワーアップ。東京でも人気となり、やはり「食べログ カレー TOKYO 百名店」に選ばれました。

そんなゼロワンカレーが2号店を出しました。しかも南インド料理ではなく、ナシカンダールというマレーシア料理の専門店「ゼロツー ナシカンダール トーキョー」を大手町で2月1日に開店。初日に行ってきました。

大手町フィナンシャルシティ グランキューブ1階にお店はあります。人気店の2号店の開店とあって行列ができていたのですが、中にはムスリムと思しき外国人の方も複数いらして、そちらにも話題となっているのかと感心。

ナシカンダールについて説明すると、ナシは「ご飯」、カンダールは「肩に担ぐ」という意味で、マレーシアのインド系移民がかつて肩に天秤棒を担ぎ、マレーシアの食材で作ったインド料理を売って歩いたことからそう呼ばれるようになったとのこと。ご飯にカレーやその他のおかずを色々と好みで選んでワンプレートにのせた料理です。

こちらのお店も現地のナシカンダール専門店のように、カウンターにおかずやカレーが並んでいて、それを注文して会計するシステムなのが面白いです。メインを1つ、カレーを2つ、野菜のおかずを3つ選べ、ご飯も選べます。ショーケースにずらりと並んだ料理を見るだけで楽しいもので、どれを選ぶか悩んでしまいます。

全部乗せ・ナシカンダール」

悩んだときは「全部乗せ・ナシカンダール」1,980円で。こちらはマサラエッグ、グリルチキン、ラム肉のカトゥレット、フィッシュフィンガーフライ、ポテトギーローストというメイン5種がすべて少しずつのった豪華版。カレーは短角牛とポテトのマサラ、ベジマサラをチョイス。

さらにカレーを食べたい方は450円追加で別皿のカレーもつけてもらえます。というわけで天使の海老とイカのカレーも追加。

天使の海老とイカのカレー

追加するもの次第で本料金から値段がプラスされたり、ご飯を少なめにすると値段がマイナスになったりするのでしっかりとメニューを吟味しましょう。ちなみに上の写真の全部乗せナシカンダールはご飯少なめなのでマイナス50円となりましたが、おかずがとにかく多いので満足度はとても高いです。

何しろどれを食べてもおいしい! メインでは特にラム肉のカトゥレットが気に入りました。いわゆるラムカツなのですが、これをカレーにつけて食べれば最高のカツカレーです。

カレーもそれぞれおいしかったのですが、特に追加した天使の海老とイカのカレーがマレーシアらしさを一番に感じる味わいでした。

「エッグ・ナシカンダール」1,200円

ナシカンダールはマレー系インド料理とも言えるのですが、カレーに関してもインド料理ではほとんど使わないハーブや、ナンプラーを使用することがあります。この天使の海老とイカのカレーがまさにそれ。天使の海老は殻ごと食べられるからこそ海老のうま味を堪能でき、ナンプラーはシーフードとの相性が良いので、インド料理にはないマレーシアらしいカレーとなっていました。

料理の内容も時期によって少しずつ変わっていくようですし、ただでさえ多いメニューは組み合わせの仕方次第で数百以上の食べ方が可能となります。カレーやその他料理は元々合わせて食べることを考えて作られているので重すぎない仕上がりですから、毎日食べても飽きがこない一皿。

日本ではまだまだ知られていないナシカンダール。ゼロツーによって広まっていくことでしょう。そしてゼロワン、ゼロツーと来たということは、ゼロスリー、ゼロフォーと続いていく可能性もあるということ。ゼロワン、ゼロツー共に注目し続け、いずれも食べに行って損のないお店です。

※価格はすべて税込

※時節柄、営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、お店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。

※外出される際は人混みの多い場所は避け、各自治体の情報をご参照の上、感染症対策を実施し十分にご留意ください。

※本記事は取材日(2022年2月8日)時点の情報をもとに作成しています。

文・写真:カレーおじさん\(^o^)/