アリス「CAFE HELLOではどんなお料理がいただけるんですか?」
鈴木さん「うちは、六本木の『イル・フィーゴ・インゴルド』や、北参道の『ボガマリ・クチーナ・マリナーラ』など、イタリアンのお店をやっている会社なんです。なので、CAFE HELLOも基本は季節の食材を使ったイタリアン、さらにカフェやバー利用もできるようになっています」
アリス「イル・フィーゴ・インゴルド、大好きです。系列店だったんですね! CAFE HELLOが本格的なイタリア料理なのは、そういう繋がりがあったんですね」
アリス「なかでも生ハムが絶品でした。柔らかくてジューシーですよね」
鈴木さん「ありがとうございます。豚は鹿児島の沖田黒豚を一頭買いしているので、質のいいものを手頃な値段で提供できていると思います」
アリス「朝市に出店されている農家さんの野菜を使うこともありますか?」
鈴木さん「お店で使っている野菜のほとんどがそうです。八ヶ岳の三浦農家と、青森の産直の野菜やフルーツが一番多いですね」
アリス「例えば、どんな料理に使っているんですか?」
鈴木さん「基本的には、その時々に農家さんから入ってくる旬の野菜や果物で全体のメニューをつくっています。パスタやリゾットに使うことが多いですね」
アリス「農家さんから直に買うと、メリットもあるんですか?」
鈴木さん「一番はやはり新鮮なこと。それから農家さん直送なので、他で買うよりも安くしてくれるから、いいものをリーズナブルな価格で提供できています」
アリス「そうなんですね。隣同士のお店とは何か連携していますか?」
鈴木さん「隣同士の店で『これ余っているんですけど、何か使えますか?』と声をかけあったりして、地産地消とは言わないけど、地域で連携をとっていくことを心がけています」
鈴木さん「たとえば青森のリンゴは、頻繁にデザートに使っています。リンゴの品種はその時の農家さんによって様々なので、毎日変わります。今日のアップルパイにも3種類くらいのリンゴを使っていますよ」
アリス「いいですね。ジャンルはイタリアンだけど、ちゃんと日本の野菜や果物に合うレシピになっているのも魅力的です。冬はアップルパイ、夏はリンゴのジェラートとか食べたいです」
アリス「これからしていきたいことはありますか?」
鈴木さん「朝市にもっとイタリアの要素を入れたら面白いかなと思っています」
アリス「たとえば、どんな要素ですか?」
鈴木さん「通りに椅子を出して、テラスカフェにしたり。音楽ライブや映画祭を開催するなど、このスペースをもっと有効活用していきたいですね」
アリス「それ、すごく楽しそう! もっともっと朝市が盛り上がって、地元の農家さんと街の人たちが関わる機会が増えるといいですよね。これからの活動も楽しみにしています」
なんといっても、朝市の盛り上がりがすごく楽しかったです。鈴木さん自身が地元の人たちや農家さんと仲が良く、何気ない日常会話が弾んでいる様子が印象的でした。こんな時代だからこそ、顔の見える関係、会うことの大切さを改めて感じた取材でした。そして私、個人的には農学部出身者として(農大じゃないけど)、こうした大学と地域のお店が一緒になった取り組みがうれしかったです。学生たちの参加するイベントもあるみたい。これをロールモデルに、こうした取り組みが色んなキャンパスに広まっていくと面白いですよね。
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