秋の味覚、ポルチーニ茸。

日本の秋の味覚といえば、秋刀魚、松茸、芋栗南京……とあるが、イタリアの秋といえばポルチーニ茸だ。「キノコの王様」とも称され、イタリア料理をはじめとするヨーロッパでよく食べられる食材で、その豊かな香りから美食家の間で人気を誇っている。栽培は困難で、自然発生した天然ものを採集するしかないため、旬が到来する秋を感じるのにもってこいの食材なのだ。

 

ここ最近は日本でも秋になるとポルチーニ茸を使ったメニューを出すレストランも増えてきており、秋の味覚としての認知度も上がってきたが、冷凍のポルチーニ茸を扱うところも多い。だが、冷凍とフレッシュとでは、香りの豊かさや味わいの奥深さが全く異なる。

そこで今回は、この秋行きたいフレッシュなポルチーニ茸が食べられるレストランをご紹介しよう。

グランド ハイアット 東京「フィオレンティーナ」

まずはひと皿、ポルチーニ茸の料理を楽しみたいという方は、グランド ハイアット 東京「フィオレンティーナ」の限定メニューをどうぞ。イタリア産のフレッシュなポルチーニ茸を使ったパスタとリゾットが11月1日(水)から11月30日(木)までの期間限定で登場する。

「フレッシュポルチーニのアーリオオーリオ」2,800円(税・サービス料別)は、オリーブオイル、ニンニク、白ワインで味付けしたシンプルなパスタとなっているので、フレッシュポルチーニの香りと味をそのままに楽しむことができる。

「フレッシュポルチーニ リゾット」3,000円(税・サービス料別)は、バターとチーズが濃厚に絡み合った一品。ブイヨン、バター、パルメザンチーズを加えたもので、ポルチーニ茸の旨みや香りがより深い味わいへと変化している。

フレッシュだからこその芳しいポルチーニ茸の香りを、まずはこのふた皿で体感してみよう。

 

 

「ファロ資生堂」

もっとポルチーニ茸をたくさん食べてみたい!という方は、イタリアンレストラン「ファロ資生堂」が毎年恒例で開催している「ポルチーニ茸フェア」16,000円(税込・サービス料別)なんていかがだろうか? イタリア産フレッシュポルチーニ茸の味、香り、食感を満喫できるコースが10月14日(土)までの期間限定で登場中だ。

写真は前菜の「ポルチーニ茸と車海老のフリット ドライトマト添え イタリアンパセリのソース」。頬張った瞬間に、フリット仕立てにしたポルチーニ茸から閉じ込められていた旨みと香りがふわっと広がり、枯山水をイメージしたイタリアンパセリのソースがさらに香りを引き立ててくれる。

 

また、メインは「イタリア産 ウサギ背肉のロースト、ポルチーニ茸のクリームソース」または「和牛フィレ肉のグリルとポルチーニ茸のトリフォラーティ ビーツのソース(+1,500円)」の2種類から選ぶことができるのも嬉しい。

スープ、パスタ、メインまで、ポルチーニ茸の魅力をこれでもかというほど味わうことができるので、毎年この時期を楽しみにしているゲストも多い。料理に合わせた「ワインコース」12,000円(税込・サービス料別)も用意されているので、そのマリアージュを楽しんでみても良いだろう。