クラシックな技術を生かした「ハンバーグ」

「本日のとんかつ」に次ぐ人気メニューが「ハンバーグ」。こちらも銘柄豚の「長右衛門」を使用しており、とんかつでその魅力を遺憾なく発揮した豚肉が、ハンバーグではいったいどんなおいしさを見せてくれるのか? こちらも興味津々だ。

「ハンバーグ」はご飯、おみそ汁、サラダ、お漬物が付く。

昨今、ハンバーグの味つけは、とても多彩なものがある。そんな中、クラシックな洋食の技術を何よりも大切にした同店のハンバーグソースの味は、ぜひとも体験しておきたいおいしさ。ソースを完成させるのに要する期間は、実に2週間。ビーフシチュー用に作ったデミグラスにさらに手を加え、ハンバーグソースに仕上げていく。

ハンバーグソースは2週間かけて仕上げる。

手間暇かけて作ったソースの、濃厚で深みのある味わいが、銘柄豚のハンバーグのおいしさを、さらに一段と引き立てている。また、タネには小さく刻んだマッシュルームが加えられており、これが心地よいアクセントとなって、驚くほどやわらかなハンバーグの食感をしっかり支えている。

箸がスーッと入るやわらかさ。

このハンバーグはナイフとフォークではなく、とんかつ同様に箸でいただくのだが、スーッと箸が入り、その手先の感覚だけでもハンバーグのやわらかさをしっかり感じとることができる。それでいて、ひと口頬張るやひしひしと実感する、単にやわらかいだけではないジューシーな肉々しさ。これはもう、銘柄豚使用のハンバーグという新しいときめきに感謝だ。

利用目的に合わせて使い分けられる客席

店内はカウンター席、テーブル席、個室席と、タイプの異なる客席が揃っている。まずは、ちょっと贅沢な絶品ランチで同店の実力を体験し、それからとんかつと洋食の魅力が融合した夜のコースに挑戦してみるのもよいだろう。伝統に裏打ちされた魅力がギュッと詰まった、満足感の高いとんかつとハンバーグが、この店にはある。

落ち着いた空間も魅力の一つ。

※価格は税込

※時節柄、営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、お店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。

※外出される際は、感染症対策の実施と人混みの多い場所は避けるなど、十分にご留意ください。

※本記事は取材日(2021年11月15日)時点の情報をもとに作成しています。

取材・文:印束義則(grooo)

撮影:玉川博之