4. サクッと揚げたて！ 塩辛もウマい【天ぷら だるま｜大名】
新旧さまざまな店が並ぶ大名の地で、四十余年にわたり愛される天ぷら定食専門店。ご夫婦で切り盛りする店内はカウンターとテーブル席があり、定食は900円からと手ごろ。魚3枚、イカ1枚、野菜1枚の「天ぷら定食」900円や、豚肉1枚、かしわ1枚、イカ1枚、野菜2枚の「肉天定食」900円、海老1尾、魚2枚、野菜2枚の「盛合せ天定食」1,100円など、約5種類を取り揃えます。
定食を注文すると、まずはご飯、味噌汁、大根おろし入りの天つゆ、自家製のイカの塩辛、高菜漬けが運ばれてきます。ご飯は、大盛（＋50円）、中盛、小盛（−50円）から選択可能。以前は卓上に置いてあった食べ放題の塩辛、高菜漬けですが、現在は感染症対策の一環として、従業員が盛り付けてくれるスタイルに。お代わりも可能ですが、天ぷらが揚がる前にご飯を食べ終わらないよう注意！
天ぷらは揚げ上がったものから、目の前に置かれた緑色のザルにサーブされます。衣はサクッと軽く、白身はホロッとほぐれ、海老はプリプリ、野菜はジューシー！「天ぷら定食」900円に海老1尾が付いてくる、水曜と土曜限定のサービスも見逃せません。
5. ツウもうなる穴場の名店【天ぷら定食 ながお｜長尾】
福岡の中心部・天神から車で約30分、ベッドタウンとして人気の城南区エリアにある穴場。キス、海老、イカ、野菜4品が付く「天ぷら定食」850円をはじめとした5種類の定食や、単品ネタ130円〜を楽しめます。定食の野菜4品の中に含まれる、変わりダネ「豆腐の天ぷら」も人気。
定食にはご飯、味噌汁、大根おろし入りの天つゆがセットに。カラッと揚がった天ぷらに、やや甘口の天つゆをじゃぶんとつけて味わえば、ご飯が止まりません。旬の野菜など、ネタが大ぶりなのもうれしいかぎり。
また、卓上に置かれた無料サービスの「辛子たかな」も忘れずに。
「辛子たかな」といってもラーメン店のような激辛タイプではなく、どちらかというと「油炒め」という表現が似合います。このしっとりと仕上げられた高菜も実にウマい！
店内も“博多天ぷら”らしく、厨房を囲むようにカウンター席が配されています。昼も夜も絶え間なく客でにぎわう、知る人ぞ知る人気店。「天ぷら定食 ながお」を知っていると、“博多天ぷらツウ”と言えるかもしれません。
6. 小倉っ子が愛する名店【天ぷら定食 ふじしま｜北九州・小倉北区】
最後にご紹介するのは、福岡市内のお店ではないものの、“博多天ぷら”同様に、揚げたての天ぷら定食を提供する北九州の名店。創業は1957（昭和32）年と古く、アーケード商店街発祥の地といわれる「魚町銀天街」の地下に店を構えます。地下へ下りたらまずは入口で注文し、先にお会計。ご飯のサイズと定食によって色分けされた番号札を受け取り、着席しましょう。
定食メニューは3種類あり、天ぷら5品（白身魚・キス・ささ身・野菜2品）が付いた「天ぷら定食」は、ご飯普通盛りで620円と驚きの低価格！
天ぷら定食の内容に海老2尾が追加された「海老天付 天ぷら定食」（ご飯普通盛り880円）も人気です。いりこだしが香る白味噌仕立ての味噌汁、かき揚げになったニンジンの天ぷら、輪切りのタマネギ天ぷらもファンの心を掴んでやみません。
追加用の単品天ぷら90円や、生姜がきいた「くじら天」200円もあり、現在は持ち帰り用の天丼も販売。海老3尾、鶏ささ身、野菜が入る「特製天丼」は500円、海老5尾が入る「特製海老天丼」600円と、こちらもリーズナブルです。
地下にお店があることから“ちか天”の名でも親しまれている「ふじしま」。大衆に愛される老舗はいつも活気があり、安くてウマいグルメの宝庫・北九州の底力を感じさせてくれます。
