大規模な再開発にともない、しばらくこの地を離れていた大人たちから再びの注目を集める街・渋谷。だけど、いざ来てみたら食事処に迷ってしまうというケースもしばしば。そんな、“シブヤお久しぶり組”の迷える大人たちのため、「食べログ グルメ著名人」で渋谷区初のCEO(Chief Eat Officer)を務める小宮山雄飛さんに渋谷の新&定番グルメスポットを両方教えてもらっちゃおう! というこの連載。
[新]編15回目となる今回は、ブランド初の公園内カフェとなる「ブルーボトルコーヒー 渋谷カフェ」をご案内します。
【大人の渋谷メシ・新編】第15回「ブルーボトルコーヒー 渋谷カフェ」
今回訪れたのは、渋谷の新スポット「北谷公園」にできたブルーボトルコーヒー。
今年4月に開園したばかりの北谷公園は、緑とベンチ、遊歩道などがきれいに整った、実に気持ち良い、渋谷を訪れる人々の憩いのスペース。実はテープカットが行われた開園式には、僕も渋谷区観光大使として参加してきました。
そんな個人的に思い入れも沢山ある北谷公園に、世界初となる、公園内のブルーボトルコーヒーができたのです!
公園の緑とも自然と混ざり合う、ウッディかつ都会的な外観。
タイル貼りが印象的な1階カウンター(このデザインが後で効いてきます!)。
限定商品などグッズも充実。どれもブルーボトルコーヒーらしく、シンプルなデザインが特徴。
コーヒーと一緒に楽しみたい、おいしそうなクッキーやケーキもショーウィンドウに並んでいますが、今回はせっかくなので渋谷カフェ限定のメニューをいただきました。
ほかの店舗でもクッキーやワッフルなどの単品はありますが、プレートが食べられるのは、この新しい渋谷店だけ!
自然豊かな公園の中のブルーボトルコーヒーで、しっかりと食事もできるなんて、どうです? 渋谷って素敵でしょ!(渋谷区観光大使としての発言です)
スペルト小麦を使用して香ばしく焼き上げられたワッフルは、いわゆる“食事系”として、プロシュートと生野菜のサラダにもとても合います。
添えられているのは、自家製のマヨネーズにイエローホットペッパーソースを加えたソース。コーヒー専門店でマヨネーズまで自家製というのも、さすがはブルーボトルコーヒー。
平飼い卵で作った半熟卵を付けて食べると、見た目よりあっさりと酸味もあって実においしい。
もちろんコーヒーも忘れていません。アイスカフェラテを、この日はグァテマラの豆のシングルオリジン(1種類の豆を使用)で。食事系にも合う、しっかりした味わいが魅力。
ブルーボトルコーヒーに来たら、その日の気分に合うコーヒーやおすすめの飲み方を店員さんに相談するのもおすすめ。豆の説明からしっかりしてくれるのがうれしいです。
続いて、こちらも渋谷カフェ限定の「ブリック チーズケーキ」。
このルックス、なにかに似てませんか? そうです、1階カウンターに使われていたブリックタイルをイメージしているんです。
実は1階のカウンターだけじゃなく、2階の壁やテーブルなど、店内のあちこちに使われているブリックタイル。このお店を象徴するデザインを、チーズケーキにも活かしたという、ちょっとした遊び心が可愛いですね。
表面は注文を受けてからブリュレしてあるのでパリパリの食感、中はスフレのような軽い食感と、それぞれの食感の違いも楽しめます。
合わせるコーヒーは、エチオピアの豆を使ったシングルオリジンの「ドリップコーヒー」。せっかくなので飲み方も豆も変えてみて、いろいろ飲み比べてみるのも楽しいです。
そして渋谷カフェならではの楽しみ方が、お店を出て、公園の中でコーヒーを楽しむ! 通常、テイクアウトといえば、タンブラーや使い捨て用のカップに入れてもらいますが、こちらのカフェはそもそもが公園の中! テイクアウト用ではなく、お店で飲んでいるグラスをそのまま持ち出して、店外でもコーヒーを楽しめるのです。
店内も気持ちいいけれど、晴れていれば店外はさらに最高! お店のグラスそのままというのが優雅でうれしいです。こんな気持ち良いカフェ気分を楽しめるのは渋谷だけ!(しつこいですが、渋谷区観光大使なもので……)
生まれ変わった北谷公園と、世界初の公園内ブルーボトルコーヒー。渋谷散歩の合間にも、ぜひ訪れてみてください。
※価格はすべて税込