夏に訪れたい、水辺にある涼しげなレストランをお届けする、短期集中連載【今が行きどき!水辺のレストラン】。第2回は、一流企業が集うオフィス街、丸の内にあるイタリアンをご案内。東京駅直結なので、会社帰りはもちろん、帰省や出張の前後に立ち寄るのもおすすめ。

【今が行きどき!水辺のレストラン】

Vol.2
世界屈指のイタリアンシェフ監修の味をカジュアルに味わえる、お堀に臨む丸の内のオアシス

 

イタリアのローマにある三ツ星レストラン「ラ・ペルゴラ」のシェフ、ハインツ・ベック氏が監修、日本初上陸ながら、東京を代表するモダンイタリアンの代名詞としてリピーターが絶えないのが、こちらのお店。

レストランがあるのは、大手町 和田倉濠の目の前。2Fにはファインダイニングの「HEINZ BECK(ハインツ ベック)」が、1Fには、よりカジュアルな「sensi by Heinz Beck(センシ バイ ハインツ ベック)」と、ふたつのスタイルのレストランがあり、シーンによって使いわけできる。

お堀の見えるテラス席が、夏一番の特等席


涼をとるなら、テラス席のある「sensi by Heinz Beck」へ。目の前に広がる涼しげなお堀、そのまわりには都心のグリーンと、東京・丸の内ならではの景観のコントラストを楽しめる、趣たっぷりのシート。空間をデザインしたのは、ニューヨークのMOMAなど、世界で活躍する植木莞爾氏。洗練を極めたそのなりは、まるで都会のオアシスともいえそう。高い天井、全面ガラス張りの窓と、開放感たっぷりの店内は、陽射しが苦手……という人におすすめ。

より自由に軽やかに。ディナーメニューがリニューアル

「sensi by Heinz Beck」は、ランチ、アフタヌーンティー、ディナー前のアペリティフ、バータイムと時間帯によって使いわけできるのもうれしいポイント。

さらに、今夏、ディナーコースにプリフィクスメニューが登場した。前菜、パスタ、メイン、ドルチェ、それぞれ5~7種類から好きな料理をチョイスするスタイルなので、その日の気分に合わせて、自分好みのコースを仕立てることができるとあって使い勝手が広がりそうだ。

カジュアルレストランといえども、そのベースにあるのは、伝統的なイタリア料理をモダンに昇華させた“ハインツ・ベック スタイル”。料理の数々は一皿一皿がアートピースのように美しく、素材のおいしさを存分に引き立てる。洗練された見た目のほか、「美食と健康」を追求しているハインツ・ベックならではの軽やかな味わいも女性にはうれしいポイント。


前菜の一例/パンツァネッラ(トマトとパプリカとリコッタチーズ)

 


パスタの一例/タリアテッレ トラパニ風ペースト ホタテのカルパッチョ

 


メインディッシュの一例/本日の鮮魚 カレー風味 スペルト小麦とセロリ

 

せっかくですもの。スプマンテと、イタリア銘醸地の一押しワイン(白・赤)のワインペアリングも一緒にオーダーして、ワインとのマリアージュも堪能したい。
世界が認めるモダンイタリアンの真髄を、涼しげなロケーションで堪能できる、東京ならではのグルメな涼み方。まだ訪れたことがない方はぜひ足を運んでみてはいかが。

文:吉村セイラ