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〈食通が占う、2021流行る店〉
新型コロナウイルスの流行により、飲食店にとっては大きな危機が訪れた2020年が終わりました。油断のできない状況は続きますが、各店が工夫を凝らし、おいしいものを届けようと努力しています。
そこで、グルメ情報を熟知した有識者に、2021年期待したいお店や料理についてアンケートを実施。
今回は、食べロググルメ著名人の田中知之さんにお答えいただきました。今年注目の「ブレイクしそうな店」「2,000円以下のお手軽グルメ」をご紹介します。
教えてくれる人
田中 知之
1966年7月6日生まれ。京都市出身。DJ/音楽プロデュースのソロ・プロジェクトFPM=Fantastic Plastic Machine(ファンタスティック・プラスチック・マシーン)として国内外で活躍。97年秋発売のアルバム「The Fantastic Plastic Machine」でデビュー以来、独自の音楽スタイルがワールドワイドに支持され、8枚のオリジナルアルバムのリリースの他、アーティストのプロデュースにもたずさわり、リミキサーとして現在まで100を超える楽曲を手掛けている。世界三大広告賞でそれぞれグランプリを受賞したダンスミュージック時計ブログパーツ「UNIQLOCK」、「UNIQLO CALENDAR」の楽曲制作も手掛けるなど多方面で活躍している。グルメとしても知られており、全国各地を網羅する情報量を持つ。
2021年ブレイクしそうな飲食店
Q. 2021年にブレイクしそうな飲食店は、ずばりどこですか?
A. 「存在意義が明確なお店」
具体的な店名ではなく、アフターコロナでは、なんとなく客を集められていたお店は厳しくなってしまうように思う。値段の高い安いのみではなく、コストパフォーマンスと満足度が高く、他と比べようのない価値や料理がある店、存在意義が明確に高い店はどんどん流行りそう。
アンダー2,000円のお手軽グルメ
Q. 2021年にブレイクしそうな、2,000円以内のグルメを教えてください
A. 「ブルースターバーガー 中目黒店」の「ハンバーガー」(170円〜)
第一号店を中目黒にオープンしたばかりの「ブルースターバーガー」。ネットでの事前オーダー&事前決済で指定された時間に取りに行くだけってシステムも(売り切れたら早仕舞い)、オーガニックな食材をチョイスして安全性を担保しながらも、メニュー数を絞って食材ロスをも考慮することで実現するコストパフォーマンス(実に原価率は68%とのこと)も、まさにネクストレベル。これぞコロナ禍のイノベーティブだと感心した。
そして、実際においしい。シンプルなハンバーガーはなんと170円! ポテトも美味いし、コーヒー、レモネードも◎。どう儲けようかではなく、どう安くしようかを考えているのが素晴らしい。店舗数も瞬く間に増えて行きそう。
余談だが、吉祥寺にオープンして即大人気のハンバーグと羽釜の炊き立てご飯の店「挽肉と米」にも同様のものを感じている。