【カレーおじさん \(^o^)/の今週のカレー#129】昼は「クラフト カレー ガンデン」、夜はナオライ」

東京・神楽坂にある落ち着いた雰囲気のバー「ナオライ」。あまりお酒を飲まない僕ですが、こちらのお店にはちょくちょく足を運んでいます。何故なら、バーでありながら本格的なカレーやスパイスを使ったおつまみ、お酒があるからです。

カレーはライスと一緒にも食べられますし、ハーフサイズのおつまみスタイルでもいただくことができます。深夜まで営業しているということもあり重宝していたのですが、コロナ禍で営業時間を短縮せざるを得なくなってしまったのはこちらのお店も同様。そんな中だからこそ、こちらのお店は元々力を入れていたカレーにさらなる力を注ぎ出しました。

ランチタイムに二毛作的に「クラフト カレー ガンデン」というお店をスタートさせたのです。バータイムはあくまでお酒がメインということでシンプルなのですが、ランチタイムはカレーのお店ということでその見た目もパワーアップ! 「贅沢ポークのクラフトカレー」1,050円に「キーマカレー」250円をトッピングしてあいがけスタイルでオーダーしました。

「贅沢ポークのクラフトカレー」に「キーマカレー」をトッピング

カレーとご飯にサラダと副菜が一緒に盛り付けられてゴージャスな見た目。僕、ここのサラダのドレッシングがとても好きで、バータイムに行ってもよく頼むんです。それが一皿になっているというのは実にお得ですよ。

副菜も凝っていて内容は月替わり。今月はココナッツで仕上げたカボチャのポリヤル(スパイス炒め)、玉ねぎのアグロドルチェ(フェンネルの香りのピクルス)、オクラとゴーヤのマスタードアチャール(スパイス漬け)という組み合わせ。

メインのカレーは、欧風カレーとスパイスカレーの間くらいの着地点でオリジナリティあるおいしさ。しっとりとした舌ざわりとトマトの酸味がフルーティーです。これにチャーシューのようなポークがのるのですが、豚肉好きにはたまらないおいしさですね。

キーマは牛と豚の合挽肉を使用。ココナッツミルクが利いていて、また違う角度の味付けになっているので変化があって楽しいです。どちらのカレーにも言えるのは、スパイスのみならずハーブ感も大切にしているということ。よくあるスパイスカレーともまた違う味にまとまっているのは、このあたりがポイントなのでしょう。

副菜もそれぞれシンプルなスパイス使いで素材のおいしさを引き立てる仕上がり。そしてどちらかというと濃い目なカレーに対して、さっぱりとした副菜なのでトータルバランスが良いです。

女性に人気が出そうなカレーだなと思っていたら、「お昼は女性のお客様も増えたんです」と店主さん。そうでしょうそうでしょう。シックな雰囲気のバーで、落ち着いて美しくてヘルシーなカレーが食べられるのですから。カレーはテイクアウトも可能とのことですが、テイクアウトだと多少内容が変わる可能性があるので予めご了承くださいとのこと。

「デミグラス風味のドライカレー」

ランチタイムのパワーアップも素晴らしいですが、バータイムも相変わらずの楽しさです。バータイム限定の「デミグラス風味のドライカレー」1,320円も濃厚で個性あるおいしさですし、「ミルクのジン」990円という変わり種のお酒も楽しめます。

「ミルクのジン」

そして、リキュールをかけた「ジェラート」880円がまた最高! お酒は自分で選べるのですが、マスターおまかせでも頼めます。

「ジェラート」

今回はおまかせで頼んでみたら、ラムレーズンにさらにスパイスラムという、バーならではのジェラートを出してくれました。ミルクベースですがさっぱりとしたジェラートに角度の違うおいしさのラムとラム。バーだからこその楽しみ方です。

昼のガンデン、夜のナオライ。どちらも違った楽しみ方ができます。僕のとっておきのお店のひとつです。

※価格はすべて税込

※時節柄、営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、お店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。

※外出される際は、感染症対策の実施と人混みの多い場所は避けるなど、十分にご留意ください。

※本記事は取材日(2020年9月4日)時点の情報をもとに作成しています。

文・写真:カレーおじさん\(^o^)/