【カレーおじさん \(^o^)/の今月のカレー】2020年7月を振り返る
7月のカレーは、全国の名店の味をご家庭にお届けという新サービス「食べログモール」開設を記念して、食べログモールの中からおすすめカレーを。続いて、地元に根付く南北インド料理店。名店出身シェフによる地域密着型の間借りカレー。秋葉原の人気北インド料理店がすぐ近くに出した新店舗。予約困難な人気店の2号店はカレーライスとジェラートのお店。以上5店舗のご紹介となりました。
インド料理店が2店舗入っているのは、スパイスカレー流行の波が止まらない今だからこそ、インド料理の魅力を再確認して欲しいという個人的な思いからです。そうすることによってどちらの魅力も理解度も深まり、ますますカレーが好きになっていくと思います。皆さんのカレーライフがより一層色濃く充実していきますように!
【第1週のカレー】名店の味を自宅でも! スパイスがっつり無添加カレーをお取り寄せ「京橋屋カレー」
食べログモールというサービスがスタートしました。全国の名店の味をおうちにお取り寄せできるというものです。様々な料理がある中、もちろんカレーもあります。その中に「京橋屋カレー」のカレーもあるじゃないですか!

京橋屋カレーと言えば、「食べログ カレー 百名店 TOKYO」の常連店として知られる存在であり、カレーファンのみならず人気店のシェフにも実は京橋屋カレーのファンが多いという名店なのです。ご主人の病気により、店内イートイン営業ができなくなってしまい、テイクアウト専門店に生まれ変わったというのは連載45回目でもお知らせしたとおり。
※その後現在は会員でも店内飲食は不可となり、完全テイクアウト専門店となっています。

形は変われどおいしさは変わりません。しかも、名店の味を全国のご家庭で食べられるというのは非常にうれしいこと。コロナ禍の影響でテイクアウトや冷凍カレーの販売を始めたお店も少なからずありますが、こちらのお店は上記の理由でいち早くテイクアウト・冷凍カレーの販売をスタートしていたので、その分の強みもあります。

早速食べログモールで販売中の「お取り寄せ 三種」を食べてみました。
※食べログモールの商品は一時的に売り切れとなる可能性もありますので、その場合は時間を置いてから再度ご確認ください。



「辛口伊達鶏カレー」は、「辛口」を活かすために銘柄鶏である伊達鶏のむね肉を使用。唐辛子にもこだわり、数種類の唐辛子をブレンドして出した深みのある辛口になっています。食べるとほど良い刺激で毛穴が開き、ブワっと汗が出てデトックス感も味わえます。意味のある辛さで、辛いからこそおいしいと言えるバランス感。

「キーマ」はカルダモンの香りが華やか。良質の宮崎ポークのひき肉を使用し、ジューシーで優しい口当たり。辛い物が苦手な方でも心配のない定番のおいしさと言えるでしょう。
そして京橋屋カレーオリジナルの「ときえカレー」。鶏、キャベツ、海老の頭文字をとって「ときえ」と名付けたそのカレーは、スパイス感以上にハーブ感が印象的なカレーです。ジャージー牛乳を使用したまろやかなグレイビーの中に確かに香るハーブ、そして時折弾けるホールスパイスの香りが時間差で迫ってくるカレーは唯一無二。楽しさを感じる個性派です。
どのカレーを食べても、かつて店内で食べた味と変わらないクオリティだというのが流石。やはりいち早く冷凍カレーを手掛けていたからこその、一日の長を感じます。

お値段だけ見ると安くはないのですが、それぞれの素材にも徹底的にこだわり、上質なものしか使っていないからこそのお値段なので、その価値は十分にあるのです。これもご主人が病気になってしまい、身体に良いものだけを使おうと考えて研究を重ねた結果。食べれば力が湧いてくるようなおいしさに仕上がっています。

それぞれのカレーの温め方やよりおいしく食べるための方法まで、丁寧に書かれた紙も同封されている心遣いがまた京橋屋カレーらしいなと思いました。僕は雑な性格なのでレンジでチンのみで食べてしまったのですが(おいしく食べる方法が書いてあったことに後で気づきました)、それでも十分おいしいというのは本当にすごいこと。
良質の素材を確かな知識と技術で仕上げた絶品の冷凍カレー。ご家庭でも是非!
【第2週のカレー】とろ〜りチーズのクルチャは必食! 南北インド料理を一度に楽しめる商店街のインドカレー店「やっぱりインディア」
なんだか無性にチーズクルチャが食べたくなるときってないですか? 僕にはあります。チーズクルチャというのは、西洋式のチーズがたっぷり入った北インド料理で、ナンの仲間。チーズナンのようなものです。チーズナンと何が違うのかというと、お店のこだわりの差でしょうか。そもそも西洋式のチーズがたっぷり入ったチーズクルチャは、インドではほとんど見かけることがありません。日本人の味覚に合わせた日本式のインド料理とも言えるもの。
チーズクルチャにこだわり、それがおいしいお店というと銀座「グルガオン」や京橋「ダバインディア」が思い浮かびます。両店舗は同じ会社の経営によるお店であり、それらのお店で働いていた方が独立して出したお店もやはりチーズクルチャが看板メニューになっていることが多いです。今週ご紹介する「やっぱりインディア」もまさにその系列。

お店は、JR大塚駅南口を出て目の前の商店街の中にあります。インド料理マニアのみならず、地元の方々にも愛される人気店です。こちらのお店の特徴として、北インド料理と南インド料理のどちらも一緒に味わうことができ、どちらのクオリティも高いという点があります。通常は北と南の料理はかなり差があるため、一緒に味わうことができてもどちらかの料理のクオリティがあまり高くないことが多いのですが、こちらはどちらもおいしいから素晴らしいですね。

北インド料理を堪能するなら「マサハーリーターリー」1,400円がおすすめ。

+100円でナンをチーズクルチャに変更できるので、チーズ好きなら是非ともチーズクルチャにしてください。選べるカレーは「マトンチリ」と「サーグチキン」にしました。

まずはこのチーズクルチャ。どうですか。したたり落ちるようにたっぷりと入ったチーズ。ほのかに香るニンニクがおいしさも満足度も高めてくれています。これだけ単品で食べても非常においしいものなのですが、これにカレーをつけて食べる贅沢さを味わってしまうと、定期的にチーズクルチャを食べずにはいられなくなってしまうのです。
辛さの利いたマトンチリにつけて食べればチーズの優しさを感じ、まろやかなほうれん草ベースのサーグチキンにつけて食べればチーズの強さを感じます。優しくて強い。強くて優しい。強さとは優しさであり、優しさとは強さなのです。

南インド料理を楽しみたいなら「南インド肉料理ミールズ」1,790円が良いでしょう。チキンチェティナードカレー、日替わりカレー(この日は海老でした)、サンバル(野菜カレー)、ラッサム(酸っぱ辛いスープ)をバスマティライスという長粒種の香り米と合わせていただく南インド定食です。
まずはそれぞれ単品で味を確かめるように食べ、そこからは混ぜていきます。混ぜることによって味が変わり、無限に食べることができてしまいそうな程に飽きません。実際、ご飯とサンバルとラッサムはおかわり自由ですから、ついついおかわりをしてしまいます。
大満足。しかしこれでは終わりません。「チャナマサラ」950円をテイクアウト。

ひよこ豆のカレーなのですが、こちらのチャナマサラはしっかりと辛いのが特徴です。ほくほくとした食感のひよこ豆を北インド式にたっぷりのオイルとスパイスで調理したもの。お酒のおつまみとしてもおすすめですし、パンと合わせて食べるのも良いですよ。西インドでは豆のカレーとパンを合わせて食べるのもポピュラーなスタイルですから。

このように、様々な形でインド料理を楽しむことができる「やっぱりインディア」。インド現地の味は時として日本人には理解しにくいものも少なくないのですが、こちらの料理は多くの日本人にもわかりやすいおいしさであり、だからこそ多くの方に愛されているのでしょうね。
※価格はすべて税込
※本記事は取材日(2020年7月3日)時点の情報をもとに作成しています。
【第3週のカレー】人気店出身シェフが間借り店をオープン。注目は「海苔」が決め手のチキンカレー! 「昼飯屋」
人気店出身シェフが新しいお店を開いたとなると瞬く間に人気が出ることが多いのはSNSで情報共有と拡散がしやすくなった現代ならではのことですが、人気店出身シェフでありながら新しいお店を開いた際に、まずは地域の人に愛されようということで出身店舗も名乗らず、地域密着型のお店として営業を始めたお店があります。京浜急行電鉄・大森町駅前にある居酒屋のランチ間借り営業店「昼飯屋」です。

オープンしたのは2020年2月。こちらのシェフはどこの人気店出身なのかというと、代々木公園駅前の「スパイスポスト」でカレーを作っていた方なのです。スパイスポストと言えば朝から営業していて行列の絶えない人気店。そちらのメインメンバーだった方。スパイスポストの前は寿司、日本料理、イタリアンなどのお店で働いていたそうです。

スパイスポストにも3年勤め、そろそろ独立しようかというタイミングで現在の昼飯屋の間借り先である居酒屋「はなれの梅林」との出会いがあり、スタートしたのが2020年2月のこと。しかし最初はあえて宣伝もせず、地域の方に愛される努力を重ねたそうです。常にカレー情報を得るためにレーダーを張り巡らしている僕ですが、そんな僕でもこちらの存在に気づいたのは最近だったということが、宣伝をせずに地道に営業を開始していたという証拠と言えましょう。

営業開始直後にコロナ禍による外出自粛があり、お店はピンチかと思いきや既に地元の方には知られ始めていたのが功を奏し、テイクアウトの需要が非常に伸びてむしろ売上も上がったそうです。常連さんも増え続けているいうことで、地域密着型のお店を作ろうという作戦も成功だったわけですね。素晴らしい!

メニューは出身店であるスパイスポストのカレーを彷彿とさせるチキンカレーやキーマカレー、あいがけもあるのですが、地域密着型だからこその、ここにしかないメニューとして、「海苔チキンカレー」1,100円というものがあったのでそれをいただきました。

大森の老舗海苔専門店「立石商店」の海苔を贅沢に使用し、チキンカレーと合わせたオリジナル。通常のチキンカレーはサラっとしてだしの旨味を感じる爽やかなカレーなのですが、海苔が加わることによって違うベクトルの旨味が重なり、角度の違う奥深さも加わっておいしさの体積が増していました。

スパイスポスト同様にスパイスビネガーを使って途中から味変も可能ですし、チキンカレーのスープはおかわり自由だというのも同店と同様。

ラムキーマを頼むとチキンカレーのスープがついてきて実質二種盛りになったりするのも、トッピングメニューにポテトサラダがあるのも同じですが、やはりこの海苔チキンカレーがあるからこその、大森町の昼飯屋なのです。

そしてこの海苔チキンにもスパイスビネガーを少しかけると味が締まって輪郭がはっきりしてきますし、海苔チキンにもチキンカレーのスープをおかわり可能というサービスぶり。満足度が高いです。
スパイスポストイズムを継承しつつ、独自の地域密着型路線も取り入れ、今後も色々と楽しみなお店ですよ!
※価格はすべて税込
※本記事は取材日(2020年7月10日)時点の情報をもとに作成しています。
【第4週のカレー】今こそ北インドカレーの魅力を再確認したい! 北インド料理の名店が新店をオープン 「Aarti 和泉町店」
スパイスカレーの隆盛はとどまるところを知らず、南インドカレーの勢いも再び過熱。スリランカカレーやネパールカレーなどインド周辺諸国のカレーに目を向ける人も増えてきていますが、そんな今だからこそ、北インドカレーの魅力を再確認しておくべきだと常々考えています。流行のスパイスカレーは食傷気味という方こそ、一度北インド料理のおいしさに触れれば、その後またスパイスカレーの魅力を再発見できたりするものです。
そんな北インド料理店でも大好きなお店がいくつかあるのですが、僕が開店当初から通い続けているのが秋葉原の「アールティ」。何度食べても飽きないおいしさなのです。

そのアールティが、本店すぐ近くの神田和泉町に2号店をオープンさせました。姉妹店として根津に「チャミヤラキッチン」もあるので、系列店としては3店舗目となります。なぜ本店すぐ近くに同じ名前のお店を出したのか聞いてみると、コロナ禍においても本店は相変わらずの人気で、いわゆる密な空間になってしまうことが少なからずあったそうです。
お客さんにもっと広い場所で安全に食べてもらいたいという思いから、近くに良い場所は無いか探し、こちらを見つけたとのこと。商売第一に考えるなら、1店舗に集中させた方が良いのですが、この状況下だからこそお客さんのことを考えてあえての近隣2店舗。素晴らしい考え方ですね。

アールティと言えば野菜カレーが非常においしいお店。肉のカレーは、肉の存在感やパワーである意味ごまかしがきくのですが、野菜だけで満足させることができるかどうかは、技術と知識が問われるわけです。
野菜カレーはどれを食べてもハズレ無しなのですが、久しぶりに「アルーベイガンカレー」920円をいただきました。トマト主体のカレーの中にはとろける茄子。そしてホクホクした食感のじゃがいも。これが実においしいんですよ。野菜のみとは思えない濃厚さがありながら、野菜のみだからこそ重すぎないという絶妙なバランス。

これに合わせるのはナンよりもロティがおすすめ。こちらでは「タンドールローティ」430円という品名。ロティとナンの違いは、使っている小麦粉にあります。ナンは精白した小麦粉で、ロティは全粒粉です。全粒粉だからこその香ばしい風味があり、その香ばしさがひとつのスパイスとなって、カレーのスパイス感を深めてくれるという相性の良さ。最高ですね。

それだけではありません。アールティはインド屋台料理や、タンドール料理にも定評があるのです。屋台料理からは「アルティッキ」640円をセレクト。アルティッキとは、インドのコロッケのようなものにスパイスとヨーグルトのソースがかかった、インドではポピュラーなスナックです。ヨーグルトの柔らかい酸味と押し出しすぎないスパイス使い。それがクリスピーな食感になったじゃがいもと三位一体のおいしさを構成しています。

タンドール料理からは「レシミカバブ」1,200円をセレクト。この見た目がまず独特ですね。わかりやすく説明すると、辛くないタンドリーチキンのメレンゲ包み焼きとでも言えましょうか。このメレンゲを割ると中からジューシーなチキンが登場するという、目にも舌にもおいしい逸品です。もちろんメレンゲも一緒に食べることができますし、そうするとフワっとしたエアリーな食感に包まれた中にあるチキンのプリっとした弾力が非常に心地よく感じるのです。

もちろんテイクアウトも可能です(一部不可のメニューもあります)。今回テイクアウトしたのもやっぱり野菜カレー。「ミックスベジタブルカレー」920円を「サフランライス」400円と一緒に。このミックスベジタブルカレー、ランチのセットでもいただけるのですが、思えば僕が野菜カレーを初めて心の底からおいしいと感じたのはこのカレーでした。これで野菜の魅力に気づいたんですね。

様々な野菜と一緒に入ったパニール(インドのチーズ)。これがあることによって満足度が高まるんです。サフランライスも正々堂々サフランのライス。硬めに炊いた日本米なのですが、むしろそれが良いのです。インドのバスマティライスもメニューに用意されているので、このあたりは好みで選べば良いでしょう。
本店同様のクオリティに満足しながら、やっぱり大好きなお店だと再確認。神田和泉町店では、アールティのメニューに加え、姉妹店であるチャミヤラキッチンのメニューも食べることができます。より、野菜料理の種類が多いので、様々な野菜カレーを食べ比べることで北インド料理への理解も深まるかと思います。本店、そして神田和泉町店、共に今後も楽しみなお店であり、今後も通い続けること必定の、大切なお店です。
※価格はすべて税込
※本記事は取材日(2020年7月17日)時点の情報をもとに作成しています。
【第5週のカレー】「Curry Spice Gelateria KALPASI」(カレー スパイス ジェラテリア カルパシ)
常に予約で満席となり、その予約もなかなか取れない人気店として知られる東京・千歳船橋の「カルパシ」。本連載「今週のカレー#7」でもご紹介したお店です。そちらでも書いたとおり、カレーのみならずデザートのアイスクリームも最高においしいカルパシが、下北沢にカレーライスとジェラートのお店を出しました。その名も「Curry Spice Gelateria KALPASI」。

下北沢駅から近いのですが、路地裏の奥の奥といった場所にあり、少々わかりにくい位置にありながら店内は満席の人気。流石です。満席ではありましたが、カウンターには一席ごとに飛沫感染対策のパーテーションもあり、安心感が高まりました。

食券を購入し、カウンターで渡すというカレースタンド的システムですが、ジェラートがあるのが一般的なカレースタンドとは違う点。ジェラートのみのイートインも可能です。カレー2種盛りが1,200円。3種盛りが1,390円。ジェラート単品だと530円ですが、カレーとジェラートのセットになると2種セット1,680円、3種セット1,870円と、50円お得になる価格設定。ならば3種盛りのジェラートセットでいきましょう!

カレーメニューは固定ではなく、現在あるものが無くなると入れ替わっていくという形式とのこと。この日のカレーは「クートゥ」(豆と大根とほうれん草の南インド風カレー)、「レモンチキンカレー」「マトンキーマカレー」の3種でした。

まずこのクートゥが最高においしい! ポタージュのようにトロっとまろやかな舌触り。素材が本来持っている自然な甘味が感じられ、それを絶妙に引き出すスパイス感。これだけでここのお店のレベルの高さがわかります。

レモンチキンはサラっと爽やか。プリプリかつ柔らかいチキンがたまりません。マトンキーマも羊肉の良い部分がしっかりと引き出され、クセのある部分は抑えられているのでマトンが苦手という方でも食べられそうなおいしさであり、同時にマトン好きも納得以上に満足できるクオリティという見事な止揚を感じました。色とりどりの副菜も見た目の美しさのみならず、食感に変化を与えて最後まで飽きずに食べさせる工夫があります。
「流石カルパシ!」と大満足でいると、ジェラートが登場。カレーだけでも大満足ですっかり忘れかけていました(笑)。しかし忘れてはいけません、これがまた最高なのですから!
ジェラートは8種(この日は1つ品切れで7種でした)の中から2種をセレクトできるシステム。僕は「焦がしマスタードシードココナッツ」と、「実山椒ブルーチーズショコラーデ」をセレクト。

焦がしマスタードシードココナッツは、マスタードシードのほのかな辛味と苦味が、ココナッツミルクの甘味を上品にかつ、大胆に彩ります。そして実山椒ブルーチーズショコラーデ。これにカルパシの神髄を感じました。大量に入った実山椒のほのかな痺れとプチプチ弾ける食感、ブルーチーズのコクとクセ、チョコレートの甘味と苦味、それぞれがそれぞれのおいしさを引き立てあう三位一体! とんでもないです。ここでしか食べられないジェラートですよ。

ジェラートも1~4まではレギュラーメニュー、5~8は季節によって入れ替えて行く予定とのことですから、カレーも副菜もジェラートも、いつ行っても同じではないので通い甲斐もあります。
カレーはレシピが同じでも作る人が変わると大きく味が変わる食べ物です。名店の2号店でも、シェフが違うと味が変わってしまって期待外れだったということも少なからずあります。しかしその点でもこちらは安心。厨房で腕を振るうのは、惜しまれつつ閉店した「リロンデル」「グリーンカレーめぇ」という2つの人気店を営んでいた、知る人ぞ知る名シェフ“めぇさん”なのです。
ご本人もカルパシに足繁く通っていた方だからこそ、カルパシの要の部分を分かっており、だからこそ根幹が崩れていないのです。そしてカルパシの店主であるクロちゃんもめぇさんを信頼しているからこそ任せている部分もあるので、めぇさんならではの良さも感じるという2人の名シェフのハイブリッド。本店とは違う良さもあるのです。

もちろんテイクアウトも対応(カレーのみ)しています。テイクアウトの注文をし、ジェラートを食べながら待つというのも良いかもしれません。カレーの街下北沢にできた新たな名店。本店とは違って予約無しで入れるのもうれしいところ。
夏がやってきます。カレーで気持ち良く汗をかき、ジェラートで涼を取る。最高に幸せな時間ですよ!
※価格はすべて税込
※本記事は取材日(2020年7月22日)時点の情報をもとに作成しています。
※時節柄、メニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、お店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。
※外出される際は、感染症対策の実施と人混みの多い場所は避けるなど、十分にご留意ください。
文・写真:カレーおじさん\(^o^)/