【カレーおじさん \(^o^)/の今週のカレー#118】「ADDA」
東京・下北沢といえば、毎年恒例の「下北沢カレーフェスティバル」も大きな盛り上がりを見せ、すっかりカレーの街としても認知されています。再開発が進むエリアでもあるのですが、コロナ禍真っ只中の2020年4月1日に「BONUS TRACK」という新しい形の商店街が下北線路街に開業したのをご存じでしょうか?
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公園の中に飲食店や書店、雑貨店などが立ち並ぶような、ちょっとしたテーマパークのような雰囲気も感じさせるエリアです。共有スペースもあってそこでテイクアウトしたものを食べることができるのも良いですね。
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そのBONUS TRACK内にオープンした注目の新店が今回ご紹介する「ADDA」です。
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ADDAは大阪の人気店「ボタ」と「デッカオ」が手を組み、コラボ出店という形で東京進出したお店。4月1日開店予定だったのが、コロナ禍の影響で6月1日からテイクアウト営業を開始。6月半ばになってようやくイートインも開始し、7月から夜のバー営業もスタートする予定とのことです。
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ボタといえばインド系のカレー、デッカオといえばスリランカ系のカレーですが、どちらも大阪ということもあり、現地の味というよりは大阪らしさのあるインドカレーでありスリランカカレーだと言えるでしょう。
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ランチメニューの「カレー2種がけセット」1,000円をいただきました。チキンカレーは固定、もう1種のカレーを日替わりから選ぶというスタイル。今回は牛すじのカレーでオーダー。副菜も色々とついてくるので、この価格はかなりお得です。
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チキンカレーは大振りで存在感あるチキンを中心に、濃い目でしっかり味のグレイビーの海が広がります。そこに浮かぶ島のようなターメリックライスには爽やかな赤玉ねぎのアチャールがのり、水菜の和え物とナスのモージュ(スリランカ料理で揚げナスをスパイスで和えたもの)が添えられていて実にカラフル。
牛すじカレーはカトゥーリに盛り付けられ、これだけで味わうこともできますし、チキンカレーや副菜と混ぜていくのも楽しい食べ方です。スリランカでは混ぜながら食べて行くのが主流なので、様々な副菜と少しずつ混ぜながら食べるのが良いでしょう。
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どれを食べてもおいしく、混ぜると新たなおいしさが生まれるのですが、特にナスのモージュが僕のお気に入り。そもそも僕はスリランカ料理の中でもナスのモージュが大好きでして、スリランカ料理店へ行ってメニューにナスのモージュを見つけるとほぼ必ず食べているのですが、ナスのモージュランキングをつけるとしたら大阪心斎橋デッカオのナスのモージュは日本でもトップ3に入るくらいに好きなのです。その味が下北沢でも食べられるなんてうれしすぎる!
インド料理なのかスリランカ料理なのか、現地料理を愛する人からしたらどっちつかずと思えるかもしれません。しかし大阪では「うまけりゃ何でもええやん」の精神が主流。そしてそのマインドはスパイスカレー流行の波に乗って全国へ広がっています。実際こちらのカレー、間違いなく「うまい」ので問題無く「ええ」のです。
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マスターはバックパッカー時代にスリランカへ行ったときにカレーに衝撃を受けたと語ってくれました。サラリーマン時代に大阪へ転勤となり、大阪スパイスカレーに触れ、脱サラし、ボタとデッカオ、さらにはボタ系列のアララギでも働いていたそうです。どちらのお店の味もしっかりと受け継いでいる方だからこそ、この味が出せるわけですね。
インドでもありスリランカでもあり大阪でもあるこのカレー、東京におけるカレーの街下北沢でも愛されること間違いなしの個性ある逸品です。
混ぜて食べるカレーはかなり増えてきましたが、お店ごとミックスというのは新しい形。ボタ、デッカオの両店の仲が良いからこそ、そして両店のカレーの相性が良かったからこそ可能だったというコラボ出店。期待の新店舗の開店で、カレーの街がますます盛り上がっていくことでしょう!
※価格はすべて税込