再開発にともない、有名ITベンチャー企業によるオフィス移転の動きも活発に見られ、しばらくこの地を離れていた大人たちから再びの注目を集める街・渋谷。だけど、いざ来てみたら食事処に迷ってしまうというケースもしばしば。そんな、“シブヤお久しぶり組”の迷える大人たちのため、「食べログ グルメ著名人」で渋谷区観光大使を務める小宮山雄飛さんに渋谷の新&定番グルメスポットを両方教えてもらっちゃおう! というこの連載。

[新]編7回目となる今回は、期間限定でテイクアウト寿司が楽しめる、「鮨 五徳」をご案内します。

【大人の渋谷メシ・新編】第7回「鮨 五徳」

ここ数年、おいしいお店や隠れ家レストランが増えている奥渋(おくしぶ)エリアを散歩していて「お持ち帰りやってます」の張り紙を発見。 13年前にこのエリアで開店し、すぐ近くの現在の店舗に移転して早3年、渋谷の寿司の名店「鮨 五徳」がお持ち帰りを始めたのです。

あえて入り口の横にさりげなく貼られた「お持ち帰りやってます」の張り紙を発見!

後日、事前に予約を入れてお持ち帰り寿司をいただくことに。

ご主人の上野純平さん。客席との間、そして客席間にもしっかりとアクリルで仕切りがされています。

通常、お料理は「お任せ」コースのみ。 カウンターでご主人の職人技を見ながらいただくのが最高の贅沢ですが、初めてのお店でのカウンターはハードルが高いという人は、まずはお持ち帰りから始めてみるというのも手かもしれません。

お持ち帰り用の折詰

という訳で、お持ち帰りでいただいたのが下記の2つ。

「特上握り」(握り10貫+玉子焼き)6,500円
「ばらちらし」4,500円

通常のコースは13,000円(税抜)にお酒で一人20,000円くらいなので、しっかりお寿司を堪能したいときはお店で、ちょっとお寿司をつまみたいときはお持ち帰りで、なんていう使い分けもできるかもしれません。

ということで、お持ち帰りの中身はこちら。

「特上握り」(握り10貫+玉子焼き)6,500円
  • 春子(かすご)鯛
  • 中トロ
  • カレイ
  • 大トロ
  • アジ
  • スミイカ
  • 漬まぐろ
  • 金目鯛昆布締め
  • 玉子焼き
  • ウニ
  • 車海老

派手さよりも食材の質と丁寧な仕事で勝負の握り。 ネタに合わせて白酢と赤酢を使い分けることでも有名で、酢飯に余計な甘さがなく、それぞれのネタの味をしっかり味わうことができます。

春子鯛には白酢、中トロには赤酢と、ネタによってシャリで使用するお酢を変えています。

漬けや昆布締めはもちろんのこと、包丁の入れ方でネタそれぞれにしっかり合った仕事がされた握りはどれも美味ですが、なかでも僕が特に気に入ったのは車海老! 茹で加減が絶妙で、茹で海老の甘味と生海老のプリプリ感が見事に両立していて、めちゃくちゃおいしい。

量的に10貫+玉子焼きは、おいしくて軽くペロっと食べてしまいますが、満足感は大きいです。

そして、もう一つは「ばらちらし」。

「ばらちらし」4,500円

お店では握りこそお寿司の花形スターですが、持ち帰りとなるとこのちらしの魅力がグっと上がってくる! なんでしょう、このワクワクする感じ。

握りとして一つ一つ成立するネタが、あえて小さく切られ、酢飯の上に「これでもか!」と集まっているところに、逆に贅沢感を感じてしまうのです。

本日のネタは、

  • 金目鯛
  • 小肌
  • 白身
  • 車海老
  • 漬マグロ
  • しいたけ
  • 玉子
  • スミイカ
  • いくら
  • 姫胡瓜

うーん、なんて贅沢なんでしょう!

光輝く具材たち!

ばらちらしの名前のとおり、バランスよくばらけた(ダジャレではありません……)ネタは、一口一口味が違い、最後まで飽きることがありません。

お箸で一すくい。とらえたネタの組み合わせでその都度味が違うのが楽しい。

お箸ですくうたびに、いくらときゅうりの組み合わせだったら新鮮な魚介のおいしさ、海老と玉子がのれば甘くて滋味深い旨さ、小肌と白身は酢飯のおいしさをさらに引き立てる。といった感じで、味の違いが楽しめる組み合わせは何十通りも!

お店で食べる握りとはまた違う楽しさのあるばらちらしは、お持ち帰りに超おすすめです!

外出自粛期間に始められたお持ち帰りですが、これから暑い夏に向けていつまで続けるかは未定とのことなので、お持ち帰り・店内ともに楽しめる今の時期はある意味一番お得。

この機会にぜひ、お持ち帰りならではの最高のお寿司を自宅で楽しんでみてください!

奥渋グルメブームの先駆けともいえる名店のお鮨を、お店でお家でお楽しみください。

※価格はすべて税込


※外出される際は、感染症対策の実施と人混みの多い場所は避けるなど、十分にご留意ください。

※テイクアウトは期間限定の場合も多く、日々内容も変化するため、お店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。


文・写真:小宮山雄飛