【カレーおじさん\(^o^)/のNewカレー探訪】

食欲の秋。今月も各地でカレーを食べました。今月は人気店がプロデュースしたお店や姉妹店、閉店した人気店を受け継いだお店など、もとのお店を知っていると、より楽しめるお店という形でまとめました。簡単にまとめると以下の通り。

1. 立会川でキーマカレー混ぜご飯

2. 阿佐ヶ谷でドルフィンコットゥ

3. 戸越公園でクラビ式レッドカレーとダブリン式ポークカレー

4. 京都は今出川で鹿根菜キーマとスパイスおばんざい

気になったお店はブックマーク推奨です。それでは今月も百花繚乱のカレーをどうぞ!

1. 喫茶モモ

立会川駅近くで2026年5月26日にオープンした「喫茶モモ」。

外観

細い階段を上って2階のお店は、広く落ち着いた雰囲気でレトロ感と今時感が共存した秘密基地のような空間が楽しいです。

可愛らしい店内

ドリンクのみならずフードも充実しているのですが、喫茶モモの混ぜご飯をいただきました。この混ぜご飯を見てピンと来た方は相当なカレーマニア。千葉県中山のカレーとパフェが絶品な名店「256nicom」のメニューなのです。というのもここは「256nicom」プロデュースのお店。ご飯の上にテンメンジャンなどを使用した肉味噌キーマカレー。その周りを副菜が彩り、混ぜながら食べていくというワンプレート。こちらは喫茶ということで軽めの量ですがおいしさは「256nicom」と同様です。

喫茶モモの混ぜご飯(1,540円)

「256nicom」はパフェの他に夏季はかき氷も出しているのですが、こちらにもかき氷がありました。かき氷ブルーベリーにゴルゴンゾーラミルクをトッピング。可愛らしいルックスの器に盛り付けたかき氷は「256nicom」と比べるとシンプルですが、素材のおいしさを活かした味はやはり同様。かき氷は好評につき10月頭までは提供予定、状況に応じて終了とのことです。

かき氷ブルーベリー(1,210円)にゴルゴンゾーラミルク(200円)をトッピング

「256nicom」は予約が取れないこともしばしばの人気店ですが、その味を予約無しで東京でも味わえるのはうれしいこと。カレーもスイーツも好きな方は要チェックです。

2. 福藍

温かみのある店内

南阿佐ケ谷のスリランカ居酒屋「FukuLan」が阿佐ケ谷駅前に姉妹店の「福藍」を2026年6月21日にオープンさせました。階段を上って2階にあるお店は温かみのある雰囲気。

スリランカ料理を居酒屋料理仕立てにしたものが色々とあり、非常に楽しいメニュー構成です。

牛すじ煮込み(700円)

牛すじ煮込みは和風と思いきやスリランカらしくスモーキーなスパイス感が加わって最高。スリランカのココナッツ焼酎アラックのコーラ割(950円)を合わせるのがおすすめです。

ドルフィンコットゥ(1,400円)

そして、珍しいのがドルフィンコットゥ。コットゥというのはロティというパンをカレーなどと合わせて叩きながら炒め和えたコットゥロティのことなのですが、問題はドルフィン。イルカが入っているのかと思うかもしれませんがさにあらず。スリランカのドルフィンというお店発祥のコットゥで、牛乳をコットゥロティと合わせたものなのです。

辛いものが多いスリランカ料理の中でもこちらはミルキーで優しい味わいなので、辛いのが苦手な方にもおすすめ。スパイスラバーのみならず、変わり居酒屋としても使えるお店です。

住宅街の中にある隠れ家的な本店と、駅前でわかりやすいこちらの姉妹店、どちらも要チェックです。

3. ホーカーズネオ

リニューアルオープンしたきれいなお店

田町で愛された多国籍カレーのお店「ホーカーズ」が戸越公園に移転し、惜しまれつつ閉店した後に代替わりして、2026年6月1日「ホーカーズネオ」にリニューアルオープンしました。

カウンターメインの店内

カウンターメインのカレー食堂といった雰囲気の店内。店頭の券売機で食券を購入して渡すシステムなのであらかじめメニューを吟味しておきましょう。

今回いただいたのは2種盛りB。クラビ式のレッドカレーとダブリン式のポークカレーのあいがけです。

2種盛りB(1,100円)

どちらも懐かしさを感じるおいしさ。ご飯は通常でかなり多いので今回は半分でお願いしたのですが、カレー自体も小さめのポーションなのでご飯半分でちょうど良く、半分でも十分満足できる量です。食いしん坊な方は追加カレーも頼むと良いでしょう。

クラビ式のレッドカレーとダブリン式のポークカレーのあいがけ

お店を受け継いだのはカレー好きの兄弟。オーナーのお兄さんが田町時代のホーカーズに週3で通う常連で、シェフを務める弟さんも一緒に何度も食べに行っていたそうです。そんなこともあって先代も快くそのレシピと技術を伝承したという次第。熱心なファンが受け継いでお店を残すというのは、少子化の現代において理想的な形だとも言えるでしょう。

ネオがついたホーカーズですが、昭和平成の多国籍カレー店の趣をしっかりと受け継いでいますよ。

4. 彼toおばんざい

創作ビリヤニの人気店がプロデュース

京都は今出川駅の近くで2026年6月3日にオープンした「彼toおばんざい」。こちらは全国的にも有名な創作ビリヤニの人気店「INDIA GATE」がプロデュースしたお店です。

おばんざいビュッフェ

朝から営業しているのですがランチタイムに訪問。鹿肉と季節の根菜キーマカレーTOおばんざいセットをいただきました。こちらのセットはまずご飯が出され、そこに8種前後あるスパイスおばんざいをビュッフェ形式で好きなように盛り付け、席に戻るとカレーを供されるという楽しいシステム。

鹿肉と季節の根菜キーマカレーTOおばんざいセット(1,980円)

鹿を粗めに挽いた肉に牛蒡や人参がたっぷり入ったキーマは食感も良く、おばんざいもこの日は茄子のトマトソースにはメース、ひじきの煮物にはピンクペッパー、白菜のとろとろ炒めにはクミン、マスタードシード、フェンネルと、どれもスパイスを使用したおばんざいで楽しいおいしさ。ご飯もバスマティのブレンドにお茶っ葉を混ぜたもので、さまざまな工夫があります。

現在も新メニュー開発の際にはINDIA GATEのシェフと相談しながら一緒にレシピを作っているそうで、今後にもますます期待できるお店です。

※価格はすべて税込

文:カレーおじさん、食べログマガジン編集部
撮影:カレーおじさん