【カレーおじさん \(^o^)/の今週のカレー#18】「moritoneri(モリトネリ)」
福岡に行く度に確実に行くお店があります。カレー屋ではなく、チャイの専門店「chai tea heron(チャイティーヘロン)」がそれです。
「chai tea heron」店内
明るくて清潔感があり居心地の良い空間。注文が入ってからスパイスを挽きひとつひとつ手間暇かけて作ってくれる様々なチャイ。店長である吉丸さんの可愛らしく天然なトーク。どれもこれも僕を癒やしてくれる大好きなお店です。
ダーティーチャイラテ
カカオバナナチャイスムージー
そのheronのオーナー竹井さんは、元々うきは市でカレー専門店「moritoneri」をやっていた方。そして、そのmoritoneriが2年の時を経て遂に、福岡・六本松に移転オープンしました!
「moritoneri」看板
「moritoneri」店内
物件が決まってから半年かけてDIYで作り上げたという店内は、heron同様の癒やし空間。プレオープン期間にお邪魔したのですが、この日のメニューは「ワイルドチョップポークカレー」でした。
ワイルドチョップポークカレー
リバーワイルドハムファクトリーのスペアリブを使用したポークカレーは、グレイビーと肉の二層に分かれており、全体を叩いて骨はスープに、肉は食べるように使い分けます。グレイビーには肉の旨味と甘味が行きわたり、軟骨のコリっとした部分の食感も楽しくて芳醇な旨味。そしてこの肉の部分とグレイビーの塩気が違うのがまた面白いです。混ぜながらちょうど良くなっていきます。
副菜も色々と凝っているのですが、特筆すべきはマッシュルームの奈良漬け。食感的にも味的にも、このカレーに実によくあっています。食用菊をあしらって見た目も美しいです。
卓上のスパイス
卓上にホールスパイスの入ったミルが置いてあるのも竹井さんの気遣いから。カレー初心者にとっては、クミンやコリアンダーなど、よく聞くけどそれだけで味わったことのないスパイスを味わう機会になってほしいし、カレーマニアには、カレー自体の味付けやスパイス感はシンプルにしておいて、最終的に自分の好きなスパイスを追加して好みの味に仕上げてもらえればと、深い考えあってのもの。
カレーには初心者向けのお店と上級者向けのお店があります。どちらも違うベクトルの良さがあるのですが、moritoneriはそこを繋ぐようなお店。素敵です。
福岡はカレーが盛り上がってきています。先日行われた「Spicy Journey」という音楽とカレーのイベントも大盛況で500人以上のカレーファンが集まりました。そんな福岡において、さらなる盛り上がりのカギとなっていきそうなmoritoneriとchai tea heron。どちらも注目のお店です。
取材・文:カレーおじさん \(^o^)/