〈New Open News〉
毎日、たくさんの新しいお店が登録されている「食べログ」。そんな「食べログ」のデータベースの中でも、オープン早々、高い評価の口コミがあったり、多くの「保存」をされたりしている『注目のお店』を食いしん坊ライターが紹介します。 早くもお店に訪問した食べログレビュアーのコメントも掲載!
會津黒中華(東京・大森)
2023年5月16日、大森海岸駅から徒歩7分ほどの場所に「會津黒中華」がオープンしました。福島県会津若松市の伝説となった“会津ブラック”を蘇らせたラーメンがいただける店です。ラーメン激戦区の大森で、他にはない個性がキラリと光ります。
会津若松市に40年以上前にあった「二八食堂」。真っ黒なスープの「黒中華」が人気となり、近隣に「黒中華」を提供する店が続々と誕生するなどブームを巻き起こしました。やがて「黒中華」を出す店が徐々になくなっていき、今や伝説のラーメンとなります。
このラーメンを再現したのが「会津三代目なかがわ」。そうめん製造業として創業し、現在では会津米などを扱っている会社です。ちなみに店の入口に飾られたのれんの「創業大正四年」というのは「なかがわ」の創業した年で、店名の「會津黒中華」の上に付いた「大」という字は「なかがわ」の家紋なのだとか。
メニューはその伝説のラーメンを再現した「會津黒中華そば」と、創業者をリスペクトして名付けた「會津二八食堂そば」の2種類。基本のトッピングはチャーシュー、海苔、刻みねぎ、ほうれん草、ナルト、メンマなど。2つのラーメンをベースに九条ねぎやチャーシューなどのトッピングを増やしたメニューがそろいます。
「會津黒中華そば」は、まずその黒いビジュアルに驚かされます。恐る恐る口にしてみると、意外と味わいはさっぱり。黒々とした醤油の味は濃厚ですが、角がなくまろやか。スープは鶏だしがベースで鶏油がコクを出しています。香ばしい醤油と鶏の旨みいっぱいのスープが好相性で、どこか懐かしい。
麺は、喜多方の有名ラーメン店に人気の「曽我製麺」のもの。多加水中太の縮れ麺は、コシが強くモチモチした食感が特徴。醤油香る、少しパンチが利いたスープにも負けない存在感があり、スープによく絡みます。
「會津二八食堂そば」はあっさり系。色味も薄く、黄金色の澄んだ鶏だしスープが特徴で、老若男女に好かれる食べやすいラーメンです。
ラーメンにはいずれも会津米のご飯が無料で付きます。また、卓上には味変アイテムとして、コショウ、すりおろしニンニク、辛みそが用意されています。
本場会津にもない、「會津黒中華」だけの貴重な“会津ブラック”を味わいに出かけてみてはいかがでしょう。
食べログレビュアーのコメント
『スープ、名前の通り黒いです。
でも飲んでみると見た目ほどしょっぱくはなく、なんとも懐かしい感じの中華そばの味わいです。
麺はかなりの太さの縮れ麺で、スープの絡みがいい。
たっぷりとある九条ねぎの風味がいいです。
細すぎず、適度に歯応えのある太さなのも好み。
そしてとろとろに柔らかいチャーシューが何枚も』(miyak649さん)
『スープは濃い醤油に鶏の旨味が確りと感じられる。表面には鶏油が厚めにはられ旨味を加える。パンチ力がある旨いスープだ。
麺は蘇我製麺製の多加水中太縮れ麺。モチモチでスープとよく絡み良好。
具はチャーシューにメンマ、ほうれん草、のり、ナルト。チャーシューはバラ煮豚4枚。柔らかく良好。ホウレンソウもフレッシュ。海苔も旨い』(mac5さん)